福井県レポート

2021.02.17

「幸せもちもち満腹祭」開催

福井の餅文化の継承と発展、需要拡大

主催:「幸せもちもち満腹祭2020」実行委員会

共催:福井県菓子工業組合 福井市 まちづくり福井㈱

後援:福井県・全国菓子工業組合連合会・福井新聞社・NHK福井放送局・FBC・福井テレビ・福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ・FM福井

幸せもちもち満腹祭 2020年12月5日(土)、6日(日)の二日間、福井駅西口の再開発ビルの屋根付き広場「ハピテラス」で福井の餅文化の継承と発展、需要拡大を目指した「幸せもちもち満腹祭」を開催しました。

 開催を目論んだ発端は、実行委員長を務めた村中洋祐が役員を務めるまちづくり福井㈱で聞いたお話。「実は福井県はお餅の1世帯当たりの消費金額が全国トップクラス。特に2016年以降1~3位を行ったり来たりしている。」

 福井県の歴史を紐解けば、戦国時代から稲作が盛んであり、敬虔な仏教徒が多かったと言われています。年中行事、御祝い事の度に、お餅が用いられました。また、現在も多世帯同居率が高い福井県ではそういった家庭内の行事、家族の人生の節目の慣わしが継承されたこともお餅文化が定着した一つの要因であると考えられます。

 昨今の観光客のニーズを鑑みると「本物」「土着の文化」に触れる事が旅行の目的とされています。そこで、新幹線開業を4年後に控える中、生活に密着した餅食文化を「地域の宝物」として来県者にもPRできると考えました。であれば先ず、福井県民自身がお餅は地域の大切な文化である事を再認識して頂き、当たり前が宝物だと発信していくためにお餅を主役としたイベントの開催をするという企画がスタートしました。

 また一方で、昨今のコロナ禍により消費低迷が続く中、福井県菓子工業組合に所属する組合員企業も厳しい経営環境にありました。一過性かもしれないが、先ずはイベントによる集客で売上を確保する事。次いで、餅食文化の再認識によりイベント後の各協賛店への集客効果を高められるよう、催事記と実食を体感できるイベントとすることが必要でした。

 また、全菓連より「菓子類販売促進緊急対策事業」の提案を受けご指導いただいた事も大きな追い風となりました。

 十数回に及ぶ企画会議の中で、地域の歴史に根差した食文化であり、単なる食のイベントと一線を隔そうと、菓祖神「田道間守命」が座す祠を設置し開催前に神事を執り行う事となりました。祝詞には新型コロナウイルス感染症の終息祈願、福井のまちの活性化、我々菓子を生業とする者たちの繁栄を奏上頂き、福井県菓子工業組合の平山理事長、東村福井市長らにも参拝頂きました。

疫病終息祈願餅 今回は更に福井県菓子工業組合餅部会で契約している令和2年産の新餅米を福井県護国神社で疫病終息祈願をして頂き、その餅米で製造された餅菓子を「疫病終息祈願餅」として同会場内で製造販売する事としました。同様に出店できない協賛店でもそのお餅を製造頂き、幟とお札を模したラベルを貼って各店で販売。県下の組合員が一丸となって取り組んでいる事を消費者に訴えられるよう展開しました。

 満腹祭のイベントコンテンツのメインは実演販売で、実行委員会が運営したのは、搗きたてでないと味わえないおろし餅、きな粉餅、ぜんざいの実演ブース。その他、きな粉と黒蜜で食す福井流あべかわ餅、みたらし団子、フルーツ大福、赤飯、おはぎ等を出店してくれた協賛各店にて運営してもらいました。また、出店が適わない協賛店の皆さんも可能な時間に来場いただき、それぞれお手伝いを頂きました。お手伝いもかなわない協賛店からは、自店の餅菓子を買取り会場内で販売しました。

 共催頂いた福井市には、市民広報冊子の表紙にして頂きました。同じくまちづくり福井㈱は各広報を行って頂き、後援の報道各社はパブリシティー枠で随所取り上げて頂いた事が功を奏し、再開発ビル屋根付き広場で開催されたイベントの集客数で過去最高となりました。

 新型コロナ感染防止策として、屋外ではありますが密集を避けるため200名までの入場制限とし、入場の際には検温と手指の消毒にも協力頂きました。場内には飲食のできるスペースも設けましたが、1テーブルあたりの隻数も間隔をとれるようにし、感染防止策も配慮しましたが、その結果寒い中入場待ちの行列が終日続き、申し訳ない事をしたと感じています。後日、アンケートの集計結果を見ても、待ち時間が長かったとか、売切れが早いなど厳しいご意見もありましたが、9割の方からは次回開催の要望やコロナ渦で相次ぐイベント中止の中開催を喜んで頂く声。そして当初目的であった、福井県民が餅食文化を再認識頂けたと感じています。

 コロナ終息にはまだまだ時間がかかると思われますが、今後も組合活動を通し地域内の皆様で地域の産業を支えていく事の一助になれることを目指し、福井県の誇れる食文化を発信していきたいと思います。

 福井県菓子工業組会「幸せもちもち満腹祭」実行委員長・村中洋祐