北海道レポート

2021.01.15

北海道菓子工業組合における小豆の契約栽培の取組について

小豆の作付けを増やして

―安定供給へ向けて極端な価格変動を緩和
『上川(北海道)産小豆契約栽培の継続へ』

 近年の天候不順により、北海道産小豆の供給は大きく減少してきたことから、全国から北海道産小豆の需要が高まっておりました。しかしながら北海道の豆類作付面積については、生産者の収入の安定性や作付の規模拡大、作業合理化が優先されたことから、小豆から大豆への転換が進み、十勝地方以外での小豆の作付面積が減少傾向にありました。これらにより、一昨年においては北海道産小豆の収穫量が落ち込んだこともあり、需給はひっ迫し必要な量を確保できない状況や、流通価格においても高騰を招くこととなったことから、道内の製菓業者であっても地元の小豆を購入できないという怖れがありました。

 そこで北海道菓子工業組合(理事長長沼昭夫)では、北海道農政部へ道産小豆の安定した供給に向けた作付拡大の要請とその為の意見交換会を行い、昨年から生産者と小豆の購入について一定量以上を3年以上継続することを条件に上川産小豆の契約栽培(申込は、北海道菓子工業組合員限定)を令和元年度産より組合員向けに行っています。

 道内の小豆の作付面積は、2004年に3万ヘクタール超ありましたが、その後減少傾向にあり2016年には2万ヘクタールを下回ってしまいました。特に十勝地方以外の地域での作付面積の減少が顕著で、生産量も減少しています。さらに2022年の原料原産地表示の義務化に伴い、国産小豆の需要も増えることが予想されます。

 こうした中で契約栽培の取組を充実させて、より効果的に作付けが増えていくことにより、必要数量及び安定した価格での流通を継続させることへと向かわせたいと願います。地産地消並びに道内小豆生産者との協調による共存共栄を図り安定供給の一助となるよう期待し継続を推し進めていきたいところです。

 北海道菓子工業組合専務理事・久木利弘