鹿児島県菓子店

2021.01.15

天職と出会って

手づくりプリン専門店かじはら

手づくりプリン専門店かじはら 鹿児島市内から姶良市方面に向う国道10号線は、穏やかな錦江湾と桜島の雄大な姿が楽しめる素敵なドライブコース。姶良市街地に入り、しばらく車を走らせると、姶良バイパス手前の交差点近くで、「手づくりプリン専門店かじはら」の、可愛い笑顔のプリンの看板が迎えてくれます。

 経営する梶原さんは看板のプリンに負けず劣らず素敵な笑顔のご夫婦ですが、お店の開店に関するエピソードはとてもユニークなものです。

 10年前の10月、まだ奥様が保険の外交員をしていらっしゃったときのこと。転職を考えて頼ったのが、なんと占い師。そこで「手作りのものを販売したら。」と勧められたけれど、何を作ればいいかわからない。そんなときご主人の誕生日祝いに大きなサイズのカスタードプリンを作ったところ好評で、友人にも作ってあげたら、その美味しさに「これは商売になるよ。」と言われ、方向性が決定。その後の行動は早く、ご主人が高校時代に調理科で学んでいたことも功を奏し、11月には夫婦二人三脚でトレーバッグで30~40個ずつの販売をスタートさせ、更に1ヶ月後の12月には種々の準備を整え、店舗販売をスタートさせました。その行動力には驚かされます。転職を考えてからわずか3ヶ月間の出来事。まさに天職に出会った瞬間だったのでしょう。

土鍋プリン 開店以来、「原材料は鹿児島県産」「すべてオリジナルレシピ」「お客様の笑顔のために」の3つのこだわりを大切にプリン作りに励み、数多くの人気商品を世に送り出していますが、お店のスタートの基となった、大きなカスタードプリンがヒントとなり誕生した「土鍋プリン」は、その半端ないインパクトの大きさと美味しさで、姶良市のふるさと納税商品としても活用され、お中元、お歳暮などの贈答用、県内外のイベントの要請など、なくてはならない看板商品として定着しました。容器が後々土鍋として活用もできるのも嬉しいですね。

 また、梶原さんは、姶良市の特産品協会や観光協会の役員も務め、イベントを手掛けるなど、町おこしの担い手としても活躍されています。

 このコロナ禍にも関わらず、10月は過去最高の売上を出すほど元気いっぱいですが、今後も地域を愛し、地域に愛され、ますますの発展が期待される素敵なプリン屋さんです。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子