群馬県レポート

2020.12.15

「お菓子実践塾」設立

菓子店スタッフらが菓子作りの心学ぶ

石川久行さん 菓子作りの技術や心を学ぶ「お菓子実践塾」が前橋市内で初めて開かれました。

 この講座は菓子作りに携わる人同士の連携をはかろうと、県菓子工業組合が初めて開いたものです。参加者は県内の菓子店や材料メーカーの社員などおよそ30名。講師は高崎市の菓子店、鉢の木七冨久の社長で組合の理事長を務める石川久行さんです。石川さんは菓子作りへの思いや和菓子の魅力を語り、店の商品のひとつである飴細工「有平糖」について紹介しました。

お菓子実践塾 有平糖はカステラなどと一緒にポルトガルから伝わりましたが伝承する職人が少なく、石川さんは単に自ら作るだけではなく、製法を細かく記した著書を出版するなど、技の継承に努めています。講座では有平糖の細工体験も行われました。

 石川さんが手本を見せながら「千代結び」という基本的な細工を指導しました。参加者は飴細工に挑戦し、菓子作りの楽しさや奥深さを改めて体験していました。参加者の浅賀美季さんは「こうした機会を設けていただき本当にありがたいと思いました」と話しています。

有平糖の細工の手本を見せながら指導 菓子組合では今後も定期的に塾を開催していきたいとしています。石川さんは「講習会とか講演会のような一方通行の勉強会ではなく、仲間同士で勉強しあえる場を作りたいという思いが、この塾を立ち上げるきっかけになりました。参加対象者も菓子店の経営者にとどまらず、スタッフや学生さん、メーカーさんなどにまで広げています。お菓子作りに関わりながらも、出会いのきっかけが少ない方に、少しでも機会を提供し、人との繋がりを大切にした心温まる場にしたいと思っております。この塾の活動を通して名物が生まれたり名工が育ってくれたら嬉しいです」と話しました。

 群馬県菓子工業組合高崎支部・宮澤啓