兵庫県レポート

2020.12.15

素晴らしい日本の文化を後世へ

伝えよう 今、自分にできること

小学校で和菓子教室 私が今から三十五年前、和菓子業界に入った時は、和菓子が無形文化遺産に認定されたり、現在のように世界で和菓子が受け入れられるようになるとは思ってもみませんでした。

 昨年、和菓子を海外へ伝える活動に参加させていただいた際、海外の方が大変和菓子に興味をもたれ、楽しんで和菓子を作られていました。日本の和菓子の技術は、世界中の人々を笑顔にできると感じました。

参加した組合員 現在、世界中で和菓子が認知されつつある中、日本国内では近年和菓子離れが深刻になり、日本の伝統行事も忘れ去られようとしています。

 帰国後、今、自分にできることは何か。素晴らしい日本の伝統文化や歴史、和菓子文化を自分達が伝えていかないといけないと切に思い、組合の和菓子教室に講師として参加させていただきました。

 小学校での和菓子教室では、小豆の話や『田道間守』(たじまもり)が垂仁天皇の命を受けて持ち帰った、『非時香菓』(ときじくのがくのこのみ)=橘がお菓子の始まりということや、その後中国大陸から唐菓子が伝わり、茶の文化が広まって、南蛮貿易により菓子の種類が増えたことなどを、小学生が分かりやすいように絵や資料を作って説明し、橘にちなんだ煉り切りやきんとんなどの上生菓子を、組合員がサポートしながら一緒に作りました。和菓子教室が終わってから、子供達から沢山のお礼の寄せ書きをいただいたり、『和菓子の授業がとても楽しかったです。』『今まであまり食べた事がなかったけど、和菓子が好きになりました』と、親子で沢山の方が笑顔でお店に来て下さいました。そんな姿を見ると、これからもっと和菓子の可能性は広がっていくと思いました。

上生菓子作り 日本の文化を次世代に伝えていこうと、組合では、日本の伝統行事の歴史や意味と、一年を通してのかわいい和菓子のイラストが描かれた、小さいお子様でもわかりやすい和菓子の冊子を現在制作しています。

 来年度も、小学校や高校への和菓子教室をはじめ、和菓子のイベントなどに参加させていただき、頑張りたいと思います。また、大変な時期ですが、何もしないのではなく、大変な中でも、今、自分に出来ることは何かという事を考え、日本の素晴らしい文化を後世へ伝えていきたいと思います。

 兵庫県菓子工業組合・芦屋柳月堂玉川・安達文輝