和歌山県菓子店

2020.11.16

伝承紀風菓 うたや

守り続けて70年

大納言・1個入・1230円 紀州和歌山城は1619年徳川頼宣の入国により五十五万石の城下町として明治政府の誕生まで約250年栄えた。紀州藩が消滅して150年近く経つ城下町に「伝承紀風菓うたや」は和歌山の「歌」を取り入れ旧店舗名は歌屋として1950年創業以来城下町時代の商品名が数多くある。十代藩主徳川治宝公が大納言となり紀州藩をおさめていた。

 伝承紀風菓うたやの代表的なお菓子は「大納言」で小麦粉、卵、蜂蜜、を使った生地にソフトボール大の白あんを包み直径13センチの木型に入れて葵の紋の判を押しオーブンで焼き上げる300グラムと大きな焼き菓子である。

 大納言とならび「五十五万石」「二の丸」「不老餅」など城下町に因んだ菓子が沢山ある。

不老餅・7個入・700円 藩主治宝公の命により風光明媚な和歌の浦に不老橋(和歌山市の重要文化財)が築かれた。

 不老橋をイメージした不老餅は細い餅にしてネーミングしたという。水分を多めにしたこしあんをとろけるぐらいに軟らかく仕上げる。厚さ1ミリの薄い求肥で包みきな粉をまぶす「えっこれが餅」わらび餅のような柔らかさが評判になっている夏場は休みとなる季節商品である。3代目田川晋朗さんによると創業以来の変わらぬ味を守り続けています。新型コロナウイルスの大変な時期ですが夫婦で乗り越え頑張っていきますと意気込みを感じました。

 和歌山県菓子工業組合事務局長・高橋義明