香川県菓子店

2020.11.16

パティスリースミダ

グルテンフリー菓子専門店

オーナーシェフ・住田俊二さん 今回は、最近香川県菓子工業組合にご入会いただいた、「パティスリースミダ」オーナーシェフ住田俊二さんに、色々とお話を聞かせていただきました。

 住田さんは色んな菓子屋を経験後、30年前に独立されました。しかし、自店舗をオープンする頃に、自身が重度の小麦アレルギーになってしまいました。当時は、小麦粉を使わないお菓子のみでの洋菓子店はありえなく、小麦粉を身体に接触させない為に、ゴーグルや手袋はもちろんのこと、粉を吸い込まないために、防毒マスクなみに匂いも感じない様なマスクを装置し、とてもお菓子を作っているとは思えない格好での作業…それでもアレルギー治療薬は欠かせなかったそうです。そんな過酷な菓子作りにも転機が訪れました。約15年前「おいでまい」という銘柄の、とても評価の高い香川県産米が誕生し、米粉に加工した物が手に入る様になった事をきっかけに、グルテンフリーの菓子専門店に特化する事にしました。完全に小麦粉を工房から排除し、コンタミ対応にする事で、自身にもお客様にも安心安全な菓子作りができるようになりました。

 一般的な洋菓子屋並みの品揃えなのに、店内のお菓子は小麦粉を使ってない物ばかりで構成されており、ショーケース内には20種類のカラフルなマカロンが並んでおり、アレルギーある方もない方も楽しく感じるラインナップでした。

グルテンフリーのマカロン パティスリースミダのこだわりは「香川愛」!有る材料は香川産を使う。農家さんとの意見交換も積極的に関わり、農家さんのところで収穫もします。生産者の困りごとにも相談に乗り、規格外品などは自社でフリーズドライ加工までやってしまいます。そんなオリジナル食材や和三盆や希少糖を組み合わせ…香川を感じ取れる洋菓子を作っているそうです。毎年開催される県の事業である、かがわ県産品コンクールには毎回出品し、新しい香川スイーツを開発したり、マルシェに出店されたりと精力的に活動されてます。

 お客様や友人の要望を真面目に聞いてしまう性格で、色んな事にチャレンジしてしまう…現在は太らないお菓子をテーマに色々と思案中とか。

 なぜ、自身の体質と闘いながらも菓子屋をやってこられたのですか?と、お聞きすると、たまたま縁あっての菓子業界に関わってきました。自分の身体のせいで職を変えるのでは無く、私は材料を変えただけです。私は小さい頃からものづくりが好きな子供だった。初めてお菓子を作ろうとしたのが、幼稚園の頃にアイスクリームを作ろうとし、当然のことながらアイスクリームは完成出来なかったそうです。あれこれ作るのが好きだった事、「買った人を笑顔にできる菓子屋の仕事は、とてもやりがいを感じる。」と仰ってました。

 とても人間味に溢れる人柄が、パティスリースミダの菓子創りの魅力だと感じました。

 香川県菓子工業組合・田村正太郎