滋賀県菓子店

2020.11.16

滋賀県東近江市 創作和菓子 かわもと

地域に根差した近江の銘店

創作和菓子・かわもと 今年3月まで放送されていた朝の連続テレビ小説「スカーレット」現在放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」で昨今一躍脚光を浴びている、近江の国・滋賀県。

 県全体の6分の1の面積を占める雄大な琵琶湖の東岸、東近江市・能登川に店舗を構える創作和菓子・かわもとさんに取材に伺いました。

 今回お話を聞かせていただいたのは、明るい性格でコミュニケーション力も抜群の3代目店主・河崎国元さん(38)です。

 国元さんは地元高校を卒業後、大阪市にある辻製菓専門学校で学ばれたのち、関東・関西の和菓子店で5年間修業を積まれ、実家に戻られました。現在は和菓子職人、店舗経営のかたわら滋賀県菓子工業組合青年部・副部長、また東近江青年会議所のメンバーとしても日々ご活躍されています。

 お店は1962年に創業。国元さんの祖父佐藤君甲氏は菓子研究団体・滋賀二六会の創設者であり、父の隆氏は現在息子さんやご家族と日々仕事に励まれ、全国菓子博覧会では過去数回にわたり工芸菓子や銘菓を出品されおり、数々の賞も受賞されています。

 また職業訓練指導員として滋賀県内の学校にて和菓子の普及、体験教室等に尽力されておられます。

河崎国元さん かわもとさんといえば、地元はもとより遠方からのお客様も多い「いちご大福」12月~5月販売。が代名詞です。私もいただいたことがありますが、いちごも大きく白餡やお餅との相性もよく調整されており、とても美味しいです。

 ほかにも、近江牛・近江米の産地としても知られる湖東平野で収穫される、地元の果物を使った「フルーツ大福」・古きよき近江の田園風景を思い出させる丁稚羊羹「田舟」・お店近くにそびえる霊験あらたかな信仰の山・猪子山にちなんで名付けられた、能登川どら焼き「五峯」、その他、季節の和菓子・焼き菓子などが店内に並べられており、注文に応じて茶席用上生菓子・慶弔用の上用まんじゅう、搗き餅、お赤飯なども製造されています。

 国元さんが伝えたいこととして話してくれたのは、春のコロナ自粛期間中も地元「能登川」の人たちが、かわもとの味をもとめて買い物にきていただき、勇気をもらう声をかけてくれたことに心をうたれ、今後より一層、地域に愛され貢献できるお店でありつづけること。

 そして、10月下旬にはリモートで小学生対象の和菓子教室も開催されるとのことで、今まで和菓子に関わりが持ってもらえなかった層の人たちに、積極的に和菓子普及のアプローチを個人や組合活動のなかでもしていきたいと話してもらえました。

 取材を通して思いましたのは、かわもとさんの人気商品を軸とした歴史と技術に裏打ちされた商品の魅力×国元さんをはじめとする従業員の皆さまの明るく爽やかな人間力で地域はもとより滋賀県でもなお一層輝くお店でありつづけるであろうと感じました。

 滋賀県菓子工業組合青年部長・太田和行