島根県レポート

2020.09.16

マイスター派遣

「ものづくり」の素晴らしさ伝える

菓子教室 島根県菓子工業組合の年間事業の一つとしてマイスター派遣を開始して7年目になります。

 和菓子・洋菓子のマイスター16名が登録しています。対象は小・中・高校です。島根県は東西に長い県なので、マイスターの方々は西へ東へと大忙しです。年々、先生の移動により新しい赴任先で要請され又、PTA活動でも口コミ等で派遣要請が多くなりましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で回数が少なくなっておりますが、8月現在9校の申し込みがあり、その中の2校は高校の食品化学系列の授業に「和菓子づくり実習」として組み込まれています。マイスター授業を受けて、お菓子の作り方だけではなく、特に高校での授業では、将来の職業として物づくりという選択肢があるというような話をして大変喜ばれています。実際、進路を決めかねていた生徒さんが「ものづくり」の素晴らしさが解り進路を決定したとも聞いております。参加者は職人の方が実際に毎日使う道具を見たり、手にする機会が無いので、最初は戸惑っているようですが、作っているうちに講師の話を真剣に聞いて、初めて手にする道具で器用に作業をしています。商品開発や松江のお菓子を知る勉強、和菓子を体験する、洋菓子の技術を少人数で実習できる授業など目的は様々です。

 マイスターの方々はマイスター派遣以外にも一般の菓子づくり・菓子技術専門と掛け持ちでお願いしている状態です。将来職人を目指している生徒もいるので、指導するにあたりマイスターの方々もお菓子の原材料の勉強やお菓子が日本に伝来してきて、今の様な形のお菓子になった歴史の勉強をしています。また、事前に生徒からの質問の中に何故菓子職人になったのかというのが多いので、自分の経験談の話をしたりしています。指導をするにあたり生徒の要望とか年齢にあったお菓子の研究をしています。授業を通して和・洋菓子に興味を持ってもらえると良いと思います。

 島根県菓子工業組合事務局・高島佐枝子