鳥取県レポート

2020.09.16

多彩な饅頭・もなか

鳥取市気高エリアのお菓子

鹿野夜桜 鳥取市気高エリアには、全国に知られた民謡の名歌「貝殻節」で知られる浜村温泉があり、また尼子十勇士の筆頭武将、山中鹿之助の墓所や、亀井茲矩公の居城として有名な鹿野城の所在地でもある。その他にも、宝木の「菖蒲綱引き」のようなユニークな行事や、400年以上の歴史をもつ気高の「日光生姜」のような珍しい特産品がある。気高エリアには、そうした故事来歴にちなんだ、たくさんの銘菓がある。

■「鹿之助饅頭」
 年配の皆さんは、かの名将山中鹿之助が、「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話はご存知と思う。「鹿之助饅頭」は、蜂蜜入り白あん。鹿野町の「平吾菓子舗」の製品。

■「貝殻節もなか」「貝殻もなか」
 「なんの因果で、貝殻漕ぎなろうた」。哀愁を帯びた貝殻節は、鳥取県を代表する民謡だ。この唄の起源・生まれた場所は明らかではないが、漁夫たちの生活の中から生まれ、生活に溶け込んで愛唱され、伝承された労働唄だった。それにちなんで、「みどり屋」が「貝殻節もなか」。「㈲ふね製菓店」が「貝殻もなか」を製造している。

■「しょうがカレーまんじゅう」「日光生姜饅頭」
 鹿野城主・亀井茲矩(これのり)が、東南アジアから持ち帰ったところから、気高町日光で生姜の栽培が始まった。生姜は、山肌に開けられた「生姜穴」と呼ばれる洞窟で保管される。適度な湿度と15℃前後の温度に保たれる真っ暗な洞窟で、5ヶ月間熟成されると、しっかりとコクのある「自然熟成 日光生姜」が出来上がる。この生姜を使ったのが、「㈲ふね製菓店」の「しょうがカレーまんじゅう」。皮にも白餡にも生姜を入れた「みどり屋」の「日光生姜饅頭」もある。

■「菖蒲綱引もなか」
 「菖蒲綱引き」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。ショウブなどの材料で作った綱を持って、初節句の家々を回り、地面を激しく打って祝い、 その綱を使って綱引きをする、大変ユニークな伝統行事だ。それにちなんだつぶ餡の「菖蒲綱引もなか」を、「吉田大洋堂」が製造している。

 鳥取県菓子工業組合