鹿児島県菓子店

2020.08.19

「のせ菓楽」

川内創作菓匠 米粉菓子処

のせ菓楽 今回は、鹿児島県薩摩川内市のお菓子屋を紹介いたします。佐賀県より特急と新幹線を乗り継ぎ約1時間半で川内駅に。そこから上手く乗り継げれば在来線で隣駅の隈之城駅で下車し徒歩で5分の場所にある『のせ菓楽』(大正5年創業代表取締役社長能勢勝哉氏)で、取締役を務める小城吉輝氏(41)を訪ねた。のせ菓楽の始まりは今から約100年以上前に初代能勢氏が、からいも飴などの駄菓子や生活雑貨を販売する商店を始め、2代目能勢忍氏が本格的な和菓子店、三代目小城勇一氏が和洋菓子店、四代目小城年久氏が小麦粉アレルギーのお客様でも安心してご賞味頂ける小麦粉を一切使わない米粉の和洋菓子店として、時代に合わせた変化をしている菓子店です。現在は、五代目の能勢勝哉氏と弟の小城吉輝氏が米粉お菓子を世の中に広める活動をされております。

喫茶スペース 簡単に小城吉輝氏を紹介しますと、鹿児島県菓業青年部の会長として菓子業の発展の為にも励んでおり、また、プライベートでは、妻・子供4人に恵まれて幸せの家庭を築いております。幼少の頃から絵を描く事が得意で、高校卒業後美術大学に進学し、グラフィックデザインを専攻し、20代はその分野にて勤め、その後に日本菓子専門学校で菓子の基礎を学び、実家に戻ってきました。専門学校での選考が和菓子だったため、洋菓子の技術向上の為にチャレンジしたジャパン・ケーキショーでは特別部門の米粉菓子で銀賞を受賞しております。

 そんなのせ菓楽は、代々続く伝統を守りながら、温故知新の精神を基本に郷土菓子のかるかんを始め、美味しい米粉菓子作りに日々勤めております。

 店舗は、和のイメージで天井が高く広々としており、何と言っても石倉の広々とした喫茶スペースが印象的な店舗です。

 商品は、郷土菓子の和菓子や季節の上生菓子、マドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子、シュークリーム、ロールケーキやシフォンケーキなどの洋生菓子などの商品が常時30種類以上を職人手で、精魂込めて作り上げたお菓子が店舗の中を鮮やかに並んでおります。店の人気商品は三種類のかるかんです。その中でも一番人気なのは、「塩かるかん」です。塩かるかんは、5代目能勢氏が考案し、吉輝氏が完成させた商品で、鹿児島県特産品協会会長賞を受賞しています。その特徴は、かるかん本来の美味しさを味わって頂けるように餡を入れず、モチモチ感が出る様に自然薯を使用し、それに合うかるかん粉を使用し、原料にこだわっている点と、甘い物苦手な方でも美味しく食べて頂ける様に「ひと口サイズ」にしている点です。お土産や贈答進物用として大変人気とのことです。また、近年高く評価されているお菓子は「米粉のシフォンケーキ」です。特にシフォンケーキを熟知しているパティシエの方からの評価が高く、潰しても小麦粉のシフォンケーキの様に戻ってくる様に皆さん驚かれます。その特徴となるのが、現在親会社である小城製粉の「プレミアム米粉」です。小麦粉のお菓子と同様の食感や味わいになる様な小麦粉代用の米粉として開発され、国産原料にこだわり、独自の製粉技術で製造されるこだわりの米粉です。のせ菓楽は、小城製粉の工場敷地内に有り、常に製粉したてのフレッシュな米粉を使えることが美味しさの秘訣と感じました。

 これからも、多くの方に米粉のお菓子を届けられるようにお菓子作りに励んでいきますと薩摩隼人の吉輝氏は語ってくれました。

 全菓連青年部九州ブロック長・大串久昭