秋田県菓子店

2020.07.16

北あきたバター餅

北秋田市で創業100年 鷹松堂

鷹松堂のバター餅 北秋田市は秋田県北部中央に位置し、面積の8割が山林となっています。特に阿仁地区と森吉地区は特別豪雪地帯に指定されており、マタギ文化が色濃く残っている地域でもあります。マタギたちは農業を基盤として生活し、狩猟は冬期間の営みでもあり、長い冬を乗り越えるため独特な食文化を生み出したと言われています。

 バター餅の発祥についても、阿仁マタギが狩猟に行く時に、携行食として持ち歩いたのが始まりとされています。日数が経っても柔らかさを保つことができ、マタギの携行食から徐々に家庭のおやつとしてふるまわれ、地域の主婦の中で作り方を教え教わりながら伝えられ郷土の味として受け継がれてきました。

 「北あきたバター餅」はもち米を蒸かしてついた餅にバターと卵黄、砂糖を練り込んだシンプルな食べ物です。ふわふわとした食感とほんのりとした甘さ、バターの風味による優しい口当たりが特徴で焼かずに食べることのできるお餅です。田舎ならではの素朴な味が全国に通じる商品として高い評価を得ており、「バター」と「餅」という個性豊かで珍しいコラボ商品であるため、老若男女問わず好評を得ている商品です。

 鷹松堂は地元北秋田市(旧鷹巣町)で創業100年を誇る個人商店であり、初代が和菓子店として開業し、現在も同じ場所で営業をしています。地元に密着した和菓子店として、地域の素材を使ったお菓子の開発等にも取り組んでおり、オリジナリティー溢れるお菓子作りを完全手作りで製造しています。また、鷹松堂のバター餅は日本バターもち協会が主催する「バター餅プロコンテスト」で8年連続BIG4に選定されています。

 秋田県菓子工業組合理事・湊屋啓二