熊本県菓子店

2020.06.16

熊本市郊外のケーキ屋さん アントルメ菓樹

熊本地震を乗り越えそしてコロナ禍

アントルメ菓樹 アントルメ菓樹は熊本市の東区の郊外に位置する洋菓子屋さんです。

 先代の頃は「松月堂」という屋号で和洋菓子屋さんをやっていました。

コロナ対策で販売方法を工夫 二代目で現社長の柴田博信氏は家業を継ぐ気はなく、サラリーマンになろうと大学に進学し家を出るためにアメリカに留学をしました。留学中に大学の文化祭があり、その時に中学から家業の手伝いをしていたお菓子を作ったところ「ブラボー」と握手を求められ感動され、その時初めて自分に技術があると認識しました。結局ケーキ屋になりたくなくてアメリカに行き、ケーキ屋になるんだという決意で帰国することになりました。

 それから修行が始まり福岡や神戸の洋菓子店で修業をしましたが、神戸の修行中にお父様が倒れ熊本に帰り家業を継ぐことになりました。引き継いだ直後は最高級の材料にこだわった洋酒を効かせたケーキを作っていましたが、実際売れるのはこれまで作っていたお父様のケーキでした。ある日お酒が効いている商品は子供達にとって「まずい」という感覚になっている事がわかり、お客様を見てケーキを作ることの大切さを知りました。そこから少しずつお父様の配合をやりつつ自分の技術を足すようにしていったら自分のケーキが売れるようになりました。

陳列テーブル 現在は熊本屈指の人気のケーキ屋さんで、柴田社長は講師として県外からもオファーがあり技術者のみならず経営者として技術や知識を教えています。
 2016年に起こった熊本地震の際は店内設備に大きな被害を受けましたが、駐車場や店の一部を避難する人やボランティアの人たちに開放し、地震3日後からは店にあった材料で少しずつ営業をはじめ余震に震える地域の皆様に感謝されケーキやお菓子は人にやさしさや心に安心と満足を与えるものだと実感しました。
 そして今年、コロナ禍がおとずれ学校イベントや外出自粛の影響をうけ、様々な対応をしなければならなくなりました。

 緊急事態宣言を受け営業時間を1時間短縮し、レジ前にはビニールシートを張り、スタッフもマスク着用、健康管理(体温計測)、手洗いうがい、アルコール消毒の徹底。生ケーキと焼き菓子の入口を分け焼き菓子販売はお客様のセルフをやめスタッフが取る方式に。陳列テーブルを小さくしてお客さんの待つスペースを広くしました。熊本では緊急事態宣言が解除されましたが、間隔をあけてお待ちいただいたりお客様が多い時はテラスでお待ちいただいたりマスク着用やアルコール消毒を変わらずお願いしています。先の見えない事態ですがこんな時だからこそスイーツで皆様の心がほっこりと癒されるように安心安全なお菓子をお届けしたいと思っています。

 熊本県菓子工業組合事務局・野田尚美