岡山県菓子店

2020.06.16

大手まんぢゅうカフェオープン

伝統の味と時代にあわせて変化する魅力

外観 株式会社大手饅頭伊部屋は、看板商品の大手まんぢゅうをメニューに取り入れた『大手まんぢゅうカフェ』を倉敷美観地区にオープンした。

 新業態への進出には、昨年より販売を始めた「大手まんぢゅうソフト」や「大手まんぢゅう専用焙煎珈琲」がきっかけとなった。

蒸したて大手まんぢゅう 大手まんぢゅうソフトは、和菓子に馴染みのない世代にも大手まんぢゅうの味に親しんでもらおうと企画。大手まんぢゅうの味を再現するために、当商品に使用する自家製餡をたっぷり練りこみ、甘酒を加えた。餡の風味を活かしたすっきりとした後味で、長年受け継いできた味を新たな切り口で表現した。工場売店のみの販売だったが、学生や家族連れの来店が大幅に増加、催事の出店依頼も多く、県内外の百貨店やショッピングモールで出店し好評を得ている。

 大手まんぢゅう専用焙煎珈琲については、珈琲を飲む人が増えた昨今でも和菓子を楽しんでもらうことを目的とした。和菓子がお茶に合うのはもちろん、珈琲に合うというのはよく耳にする。しかし、和菓子にも種類があり、餡の味わいは店ごとに違う。珈琲においても豆の種類や焙煎方法で千差万別。そのような曖昧な提案をしても良いのか疑問があった。そこで岡山市で珈琲の製造販売をしている「暮らしと珈琲」脇山社長に相談し、大手まんぢゅうの味に合わせ、珈琲を焙煎してもらうことになった。互いの良さを引き立てるよう、豆から吟味、苦みと甘みのあるブラジル産を使用。ほかの豆とブレンドせず、丁寧に深いりしている。餡の甘みと珈琲の苦みが口の中で調和することで、完成する味わいになった。珈琲一杯で大手まんぢゅう2、3個を食べられる程マッチしており、専用焙煎という珍しさから珈琲派の方に人気が高い。

 カフェでは、このような大手まんぢゅうの新たな魅力を発信するスポットとしてメニューを提案する一方、県内最大の観光地へ出店することで、全国から訪れる観光客への知名度アップを図るとともに、積極的に地元企業とコラボレーションし、地域の魅力のアピールを目指す。

 カフェ一押しは、蒸籠で提供する大手まんぢゅうセット。蒸したての大手まんぢゅうに合わせた飲み物は、専用焙煎珈琲やラテ、厳選された玄米茶に加え、新しい組み合わせとして地元酒蔵の純米酒を用意。岡山県産「雄町米」を使って醸し、複雑な味わいなのにまろやかで大手まんぢゅうにピッタリだ。自家製餡を使ったぜんざいや、幻の小豆ともよばれる岡山県産「備中白小豆」を贅沢に使ったぜんざいのほか、テイクアウトメニューにも力を入れている。地元ベーカリーと開発した特製パンに大納言小豆を使った餡を挟んだ「あんこパン」や大手まんぢゅうソフトは、美観地区を歩きながら食べるのに最適。提供する器は、岡山を代表する伝統工芸品「備前焼」を使用、店内にはカフェのほかお土産も購入でき、倉敷発祥のマスキングテープなど土産品も充実している。

 株式会社大手饅頭伊部屋常務取締役・大岸聡武

店舗データ

内観大手まんぢゅうカフェ
住所…倉敷市中央1-4-18
TEL…086-421-3700
営業時間…10:30〜18:00(L.O17:30)
定休日…火曜日