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「令和の円窓」古川学園高等学校

第10回全国和菓子甲子園 優勝作品決定

 全国菓子工業組合連合会青年部(部長松田明)では、8月20日大阪市辻製菓専門学校で、第10回全国和菓子甲子園決勝戦を開催した。各ブロックでの予選を経て、決勝戦では12校、24名で競われ、優勝は古川学園高等学校(宮城県)・作品名「令和の円窓」が選ばれた。

 開会式では、青年部松田部長の挨拶、全菓連齊藤理事長より祝辞があった。次に埼玉県立越谷総合技術高等学校の生徒による選手宣誓、審査員とゆるキャラの和菓子親善大使の太子くんの紹介があり、大会の流れとルールの説明の後、実技試験が開始された。

 決勝戦は、1時間45分間の実技試験の後にプレゼンテーションが行われた。審査員7名は製品力(味の良さ)、技術力(作品の見た目、作業態度など(衛生的で丁寧な作業)、作業効率性)、ネーミング・企画力(作品の独創性や発想力、興味を引く作品名など)、プレゼンテーションの基準に基づき選考した。

 チームごとのプレゼンテーションでは、作品への想いや特徴などを審査員に説明し、質疑応答が行われた。審査の結果、優勝は古川学園高等学校(宮城県)・作品名「令和の円窓」が選ばれた。準優勝は、おかやま山陽高等学校(岡山県)・作品名「令和に輝く大和撫子」、大阪緑涼高等学校(大阪府)・作品名「彩夏」が選ばれた。

 また、特別賞として群馬県立藤岡北高等学校(群馬県)・作品名「希咲花輪」、神村学園高等部(鹿児島県)作品名「しっとりザクッとらんらん蘭」が選考された。

 閉会式では各賞の発表のあと、優勝旗の授与があった。優勝チームの生徒から「今までたくさんのお世話になった方々に、優勝を持って帰ることが出来てうれしいです」「たくさんの人達に支えられてここまでこれたので、この結果を報告できてうれしいです」と感想があった。梶山審査委員長より「大会なので、金銀を決めなくてはなりませんが、ほとんど差はありません。ただ、ちょっとした事で差が出来てきます。246作品の応募があったということは、246種類のお菓子があるという事です。お菓子を作れるということは、素晴らしいことです。我々は海外に行き、パフォーマンスしますが、言葉が分からなくてもお菓子を食べておいしいと人は笑顔になります。お菓子が言葉になります。お菓子を作れることにより、世界中を歩くことが出来ます。お菓子は平和の象徴でもあります。皆さんが考えたお菓子の完成度を上げるとともに、素晴らしさをもっと実感してもらえれば、大会本部としても本望と思います」と審査講評があった。

 次に松田部長より「様々な人のご協力がありました。スタッフは普段お菓子屋を経営しているなか、和菓子の未来のためにここに集まり、協力頂きありがとうございます。一番の感謝は今日出場していただいた皆様と、応募いただいた高校生の皆様です。今回これがきっかけで初めて和菓子を作った方もおられることが嬉しく思います。これからも続けていきたいと思います。お菓子は笑顔を作ります。その気持ちを胸に抱いて、楽しくお菓子づくりを続けてください」と挨拶があった。

 最後に記念撮影と、各チームが作成した作品の試食会も行われた。

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