和歌山県レポート

2020.04.15

熊野古道「山祝い餅」

奉納落語公演でふるまう

竹かご5ケ入り650円/8ケ入り1200円 熊野は、黄泉の国の入り口ともいわれる幽玄な古代の聖地、かつては道なき道を行き、熊野三山を参ることで来世の幸せを祈願し、悟りを開くといった熊野信仰が盛んだったと言われております。故五代目桂文枝氏(人間国宝)が唯一の創作落語「熊野詣」落語の中に登場最後の落ちにも使われている「山祝い餅」を、菓心富美堂・森山昌彦氏が文献を頼りに再現した。餅米に黒米と赤米の古代米を搗き合わせた柔らかな餅に、黒餅には香ばしいゴマ餡、赤餅には柔らかなユズ餡が絶妙にマッチ。ビタミン、ミネラル、植物繊維が豊富な古代米で疲れた身体の英気を養ったといわれております。

山祝い餅は江戸時代に熊野詣に訪れた関東地方からの参詣客が無事に熊野三山めぐりを終えたのを祝って田辺城下の宿で搗き皆にふるまったと言われている餅で、この程、田辺市紀南文化会館において四代目桂小文枝師匠が世界登録遺産闘鶏神社1600年記念行事で奉納落語公演を披露、来場者全員に山祝い餅をふるまい古代の餅の味にひと時を偲びました。

 和歌山県菓子工業組合事務局長・高橋義明