青森県菓子店

2020.04.15

名産メロンがとびきりのスイーツに!

メロンのシュークリームキューブ

メロンのシュークリームキューブ 口に含もうとフォークで挑むと、手ごたえのあるシュー皮の中から翡翠の様な角切りのメロンがコロンコロンとあふれ出てきた。驚きがすぐに笑顔に変わりメロンの上品な香りがふわっと鼻をくすぐる。ジューシーな地元産のメロンはカスタードクリーム、メロンシャーベット、生クリームと一体となって食べる人の心を掴む。5センチ角の立方体の中にはメロンづくりにかける農家さん達のロマンが詰められているように感じる。こんなオシャレでファンタスティックなスイーツが津軽にあったんだ~。

青森県つがる市森田町(旧森田村)、今年で創業96年の老舗「お菓子の工藤」の4代目、工藤拓也さん(35)は店の立地が車通りの多い国道101号線沿いではなく、閑散とした旧道沿いであることから、お客様に足を運んでもらうため、お客様の目を引くため、インパクトの強い形・味わいで勝負してみようと決意した。タイミングよく、ちょうど始まったばかりの青森県の事業があった。青森県産の優れた農水産物の加工品作りを支援する県の「トップブランド商品創出事業」を活用できる。県内では名の知れたつがる市の「屏風山メロン、屏風山スイカ」。その名産のメロンを活かして「メロンのシュークリームキューブ」を開発した。ふんだんに使われているメロンは、つがる市産の「タカミメロン」だ。吟味したものを使用し、シロップ漬、シャーベットに加工して通年使えるようにしている。メロンの加工にも心血を注いだ。

「メロンのシュークリームキューブ」は東京・神楽坂にあるつがる市のアンテナショップ「果房メロンとロマン」でも販売している。キューブ状のシュー皮は「お菓子の工藤」の店舗で焼成し供給している。商品の組み立て・製作工程も拓也さんがアンテナショップへ行き熱心に指導してきた。

2020年1月15日から販売が始まったが、テレビ、新聞、情報誌などのメディアに取り上げられている。お客様の評判は良く、店頭に並べたさきから飛ぶように売れてしまう。予約なしでは手に入らない状況だ。多忙な中、商品づくりに精を出しながら、若きパティシエはもっと先を見つめている。次に打つ一手に期待したい。

 青森県菓子工業組合常務理事(西支部支部長)・山崎康裕