大阪府菓子店

2020.03.17

御菓子司 亀屋

出来立ての和菓子が並ぶ

みたらしだんご 大阪府八尾市。中河内地域に位置する人口26万人の同市の中央には桜の名所で有名な玉串川があります。春先には川沿いの桜が一斉に目覚め、並行して走る府道15号線はまさしく桜の花道に変貌し、行き来する者の目を和ませてくれます。そんな最高のロケーションの中に近鉄大阪線河内山本駅があり、その駅前に創業50年の「御菓子司亀屋」が今日もたくさんのお客さんを笑顔に変えています。

 店主の安田浩樹さんは2代目店主。B′zが好きで本年度は大阪府生菓子青年クラブの幹事長を務めています。そして笑顔が最高に可愛らしい奥様がとなりで寄り添い、店を繁盛させています。初代店主は実はその奥様のお父さん。一般企業の営業をしていた安田さんが跡取りになる為に28歳の時に亀屋に入りました。それから20数年この地で夫婦仲睦まじく和菓子屋を営んでいます。

 7年ほど前に全面リニューアルをし、歴史を思わせながらも現在風に改装しました。間口の広さを利用し開放感あふれる店構えは町と一体感を出しています。一番人気と言われるみたらし団子は店先で実演販売をしています。お客さんはその美味しそうな匂いと焼き立ての団子を見て五感を刺激され、吸い込まれるようにお店に入ってきます。安田さんがみたらし団子を焼きタレにつけてお客様に渡す。その横で奥様が朗らかな笑顔で接客をする。そして何より美味しい。この体験をした人は間違いなくリピーターになってしまうことでしょう。

御菓子司亀屋 文頭に登場した玉串川。それにちなんだ「玉串だんご」と定番の「お赤飯」も人気売れ筋商品の一つです。玉串だんごは風味豊かなよもぎ団子にくちどけの良いこしあんを覆ったもの。まん丸のお団子を串にさしてる様はまさに玉に串。「玉串川」に掛けています。大阪らしい一品ですね。胴搗き(餅つき機)3台が並ぶ工房では毎日お餅が杵で搗かれ、出来立ての和菓子が店頭に並びます。アイテムをいたずらに増やしていくのではなく、自分のできる商品を納得いく形で提供し、お客さんに喜んで欲しいという安田さんの想いが込められています。

 対外的な活動も多く、前述した青年クラブの幹事長を始め、八尾市の和菓子屋さんが集まる八尾菓子協会でも代表を務め、一般向けにも和菓子講習会を開くなど和菓子の伝統を後世に繋げる活動もされています。同業他社で集まった会は様々な考え方があり、それをまとめるには強力なリーダーシップが求められます。安田さんはその力もさることながらスピーチも面白い。昨年ある青年クラブ員の結婚披露宴があったのですが、そのスピーチは等身大ながらも笑いあり感動ありの非常に良いスピーチをされていました。ご本人曰く人前で話すなど苦手だったそうです。でも経験を積むことで克服されました。そして、そこで得た人脈や経験は何よりの財産だと本当に楽しそうに語って頂けました。

 サラリーマン時代に比べて、体力的なストレスはある時はあるけれど、心のストレスは無いとおっしゃる安田さん。家族の幸せやお店の充実さが満たされている証拠ですね。理想の和菓子店です。

 全菓連青年部部長・松田明

店舗データ

御菓子司亀屋御菓子司亀屋
〈代表者〉安田浩樹
〈住 所〉〒581-0013 大阪府八尾市山本町南1−2−14
〈電 話〉072-998-5058
〈創 業〉昭和45年
〈問い合わせ〉安田浩樹