熊本県レポート

2020.03.17

生きた学習 川尻六菓小学校

小学6年生が商いの仕組み学ぶ

川尻六菓小学校 令和2年2月7日に熊本市立川尻小学校にて開懐世利六菓匠と川尻小学校とがコラボした「川尻六菓小学校」という和菓子販売体験が行われました。

 開懐世利六菓匠とは熊本市川尻町で、平成2年に6軒の和菓子店が、新しい銘菓を作ろうと集まったもので、和菓子と町おこしを結びつけた活動を行っていて全国的にも有名になっています。

 「川尻六菓小学校」は今年で4年目となる学校と保護者会が主催する6年生の取組です。商いのしくみを学ぶことを目標に子供たちが率先して担当する準備を進めました。担当する店を決め、取締役・仕入れ・広報・会計・装飾係が各自の名刺を作成しお店を訪問しました。これは商品への思いや特長を受け止めるためです。広報係はチラシを作成し、新聞折込をしたり、事業所で配ったり、ラジオで宣伝したりしました。前日には店員と客の役割を交代しリハーサルをしました。

 当日は仕入れ担当が商品確認、会場係は机、靴置き場、お茶接待等の準備。会場が整うと商品を並べ、お釣りの確認。法被をつけ、開始時刻を待ちます。時間内で売ってしまいたいとの意気込みが伝わります。扉が開き、子どもたちの「いらっしゃい」威勢のいい声が一斉に体育館中に響き渡りました。

 会場には主旨を理解し楽しみにしていた地元の方々や保護者が多数訪れ大盛況でした。

 参加した子どもたちからは「お客さんに対する言葉遣いや笑顔、またお金をきちんとすることが大切だと分かった」「売る商品を決めた後、友達と試食し、どんな味か、賞味期限などを調べ、楽しかった」などの声が聞かれました。この体験事業が評価され、平成30年1月には文部科学省からキャリア教育全国表彰を受け、校長はじめ担当の先生が東京での授賞式に参加されています。

 また経験した中学生にアンケートを実施した結果コミュニケーション力や接客力、協力する力がついた、売る楽しさ、働く大変さや社会のしくみ、お金の大切さがわかった、また和菓子のよさを伝えたい、などの意見が寄せられ100%の生徒が続けて欲しいと思っていました。

 今後もこの地元に根付いた行事に携わり、和菓子の普及につなげていきたいと思います。

 菓舗梅園・片岡圭助