大阪府レポート

2020.02.18

令和2年の新年互礼会「いい会社をつくる」には

伊那食品工業代表取締役会長井上修氏講演

井上修氏 大阪府菓子工業組合は1月29日、リーガロイヤルホテルにて、令和2年の新年互礼会を135人の出席者のもと行いました。会に先立ち、伊那食品工業株式会社・代表取締役会長の井上修氏をお招きし、「いい会社をつくりましょう」をテーマに講演をしていただきました。

 井上氏はまず、資料を介しながら伊那食品工業株式会社を紹介。同社は1958年に長野県伊那市に設立された、寒天を中心とした天然由来の多糖類専門メーカーで、全国8ヵ所(札幌、仙台、東京、長野、名古屋、大阪、岡山、福岡)にある営業所には「かんてんパパショップ」も併設されています。

 寒天は食物繊維の含有量が79%と食品の中でもトップであり、肥満予防やコレステロール値低下、糖尿病予防、便通改善など、さまざまな効果があること、中でも便通改善の効果は同社の商品が特定保健用食品の承認を得ているとのことです。
 社員教育というテーマでは「寒天を作る前に人を創る会社でありたい」という考えのもと、毎朝、社員みんなで清掃をすることによって、気づきの力が養われ、一体感が生まれると井上氏。社内では、掃除道具や傘などの向きがそろえて置かれており、これはだれか一人がそろえているのではなく、一人ひとりが意識してやっているとのことで、このような心掛けが、皆が同じ方向、同じ目標に向かい、一致団結することにつながるといいます。

 また、井上氏は大企業が手本にする同社の「年輪経営」について触れ「思いやりを持った経営者であるべき。社員の幸せを達成しないと自分の幸せもない」という同社の最高顧問・塚越寛氏の言葉を紹介されました。あわせて、以前、会社が苦しい状況であった時でも、安全で作業のしやすい機械を導入したというエピソードを話されました。

 ほかにも、スティーブ・ジョブズが禅を学んでいたこと、ビル・ゲイツが軽井沢に別荘を持っていることなどに触れ、日本人の価値観、考え方のすばらしさ、奥深さが世界に通用するという自身の考えを話されるなど、内容は多岐にわたりました。時にはユーモアを交えながら次々と展開される示唆に富んだお話に、出席者はうなづき、講演の最後には、大きな拍手が送られました。

 大阪府菓子工業組合副理事長・村上信