宮城県菓子店

2020.02.18

九重本舗玉澤

明治天皇も口にされたという伝統のお菓子「九重」

九重 延宝参年(西暦1675年)創業の老舗菓子店「九重本舗玉澤」は、仙台では知らない人がいない345年の歴史ある老舗御菓子屋さんです。屋号の由来にもなった歴史あるお菓子「九重」は、明治天皇も口にされたという伝統の品で、九重の名称も、明治天皇のお供の東久世通禧公が命名したという、世代を超えて多くの人に愛され続けている老舗です。「九重」は、ゆず、ぶどう、ひき茶の三種類のあられのような小さな球状のカラフルなお菓子で、小さな粒々に湯を注いで、その風味を味わうとともに、見た目もとても華やかな可愛らしい、とても楽しいお菓子です。私も、小さな頃、お客様からお土産で頂いた「九重」に湯を注ぎ、食べるのを忘れるくらいワクワクした気持ちで、ずっと眺めていたのを覚えています。近年のSNSブームの影響で、「九重」の人気は宮城県だけではなく全国に広がり、湯を注ぐだけではなく、お酒や炭酸水、アイスクリームにあわせたり、色々な楽しみ方がSNSでも話題になり注目されているようです。

 伝統と、技術の高さがお店の誇りで、そのたくみな業を今に伝えているのが14代目の近江貴生(たかお)さんです。現在は、宮城県菓子工業組合の常務理事として、宮城県そして仙台市のお菓子の未来に尽力してくれている姿はとても頼もしい限りです。また、近江さんは、「屋号でもある『九重』は、歴史も古く、とてもとても大事な商品で、老舗ならではの守るべき伝統であり技術であると思います。かわりゆく時代の変化とニーズを的確にとらえた新しい商品も考案しながら、たくさんのお客様に愛され続ける『九重』のようなお菓子を守り続けていく事が使命と考えています」と力強く話しておられました。

 今回取材をさせて頂き、345年続く九重本舗玉澤さんの、お菓子を心から愛し、伝統を守り、後世に伝え、そしてお菓子で沢山の人に笑顔になってほしい、という老舗の、重みと心意気を感じさせられました。老舗の銘菓「九重」は一目見て、一口食べればあっという間に幸せ気分になれる不思議なお菓子です。是非お近くに来た際には一度味わってみて下さい。

 宮城県菓子工業組合事務局・関根美智子

 

店舗データ

九重本舗玉澤
住所(本社):宮城県仙台市太白区郡山四丁目2番1号
TEL:022―246―3211
営業時間:9:00~17:00(日曜定休)