石川県レポート

2019.11.18

菓友会創立50周年記念式典開催

~式典の場で記念菓子を2点発表~

石川県菓子工業組合金沢支部

冬まつ 石川県菓子工業組合金沢支部菓友会は、金沢市に居を構える菓子店及び菓子業者の青年部です。会員数は現在29名と決して大所帯とは言えませんが、金沢市内で催されるイベントや百貨店での催事等に積極的に参加し、金沢に幅広く和菓子文化を広めるべく活動しています。

門守餅 今年はその菓友会が発足してから50年という記念の年となります。これまで菓友会を築いてこられた先輩方や菓友会に関わる全ての方への感謝を込めて、令和元年10月3日に金沢市内のホテルにて菓友会創立50周年記念式典を執り行いました。記念式典においてはご来賓の方々から心暖まるお言葉を多く頂戴し、その後記念撮影を経て本誌でも連載をされた株式会社高島屋の和菓子バイヤー畑主税氏より講演を賜りました。会場を移して行われた祝賀会では金沢市内にある茶屋街の芸妓さんによる踊りの披露、50周年を祝した鏡開き、また菓友会50年の軌跡としてのスライドショーの上映など、盛りだくさんの内容で大いに盛り上がりました。記念式典から祝賀会の終了までは5時間という長丁場ではありましたが、トラブルもなくスムーズに進行し大成功と言えるものになりました。

高島屋の和菓子バイヤー畑主税氏の講演 記念式典のメインイベントは、金沢に更なる和菓子文化を根付かせることを目的に菓友会のメンバーで考案・製作した「菓友会創立50周年記念菓子」の発表でした。記念菓子は金沢市の観光名勝兼六園にある唐崎松に雪つりが施される様子を表現した「冬まつ」と、金沢市内の地域で軒先に魔除け(門守)としてトウモロコシを吊るす風習があることに着想を得た「門守餅(かどもりもち)」の2種類を製作しました。冬まつは3層の構成から成る和菓子で、1層目が緑色の浮島・2層目が羊羹・3層目がキャラメル羹となっており、表面にくるみ等のナッツ類をまぶしてあります。門守餅はこし餡を団子生地で包み、表面にトウモロコシを6~7粒乗せて天焼きしたものです。どちらも販売する時期を明確に定めることで、季節の到来を告げる金沢の新たな和菓子として普及させていきたいと考えています。

芸妓さんによる踊りの披露 今回の創立50周年記念式典は1年以上前から計画をスタートさせ、メンバー全員が出席された方全員に笑顔で帰ってもらおうという思いで準備を進めてきました。記念菓子の製作が予想以上に難航したことや、打ち合わせの度に多くの課題が出てくることなどに悪戦苦闘しましたが、それを乗り越えて式典を成功に導けたことで会の結束がとても強まったと感じています。金沢は全国でも有数の菓子処と言っていただける土地ではありますが、菓友会を含め組合の会員数はひと昔前と比較して減少しています。その逆風に対して立ち向かっていけるだけの力が菓友会にはあると式典を通して内外に示せたと思っています。この勢いを絶やすことなく、金沢の菓子文化を守り、発展させていくべく菓友会は今後も活動していく所存です。

 石川県菓子工業組合金沢支部菓友会会長・中田敬祐