神奈川県菓子店

2019.10.18

大黒屋北川商店

家族の愛を感じる和菓子屋さん

大黒屋北川商店1 川崎大師の近くに産業道路が通り、その通りに面した「産業道路駅」から10分ほど歩くと閑静な住宅街になります。多摩川土手が近くに見え、殿町という名前の由来も「昔、どこかの殿様が休憩するのに座った町」と、何か昔からの物語がありそうなところです。

 そこにある『大黒屋北川商店』は現社長のお父様が創業者で駄菓子屋の卸をやっていました。やがて和菓子屋に代わり、途中支店を2店出し息子2人とその奥様方で支えてきました。現社長は奥様と川崎大師の参道にある店を任され大いに繁盛していました。年の暮れから新年になると和菓子を作り続けたり、本店で作った和菓子を2支店に運んだりと3日間位通して寝る暇も無かったそうです。

大黒屋北川商店2 やがて初代社長ご夫婦から、2代目は長兄ご夫婦へと社長が変わり、その後2代目ご夫婦も亡くなり、2代目の弟である現社長夫婦が3代目として後を守っています。しかし、現社長夫婦が3店舗を担うことは不可能になり支店は閉店せざるを得なくなりました。また、近くにあったいすゞ自動車工場がなくなり、働いていた人たちが店に立ち寄ってくれる姿も少なくなって寂しくなりました。

 生の和菓子は一度に作らず、お客様にお買い上げいただき数が少なくなると追加で作るといったように、いつでも作りたての和菓子を食していただくような気配りもしています。ご夫婦が作る大福は手ざわりもふんわりして口に入れると心和み気持ちをほぐしてくれるような和菓子です。お二人の暖かい人柄が伝わるような和菓子です。

大黒屋北川商店3 毎年、川崎市民祭りが行われており今年も11月2日~4日まで盛大に開催されます。

 神奈川県菓子工業組合川崎支部では、毎年祭りに参加して餅つきを行います。餡こ餅・きなこ餅・安倍川餅を作り1皿に4個載せ300円で提供していますがいつも人気があります。

 この時には、もち米10本を炊き上げており、1店舗では炊けない為持ち回りで3店舗で炊いています。出来たら会場の川崎競輪場まで餅を運ばなければならず、もち米を炊く人、これを運ぶ人、売る人と支部員は朝から大忙しです。今年も川崎支部の良きチームワークが見られそうです。

 神奈川県菓子工業組合事務・中山尚子