山口県レポート

2019.09.18

ミヤタマモチの販売促進を

日本酒原料にも使用しイメージアップ

もち米原料の日本酒「高泊」 このほど山口県山陽小野田市南高泊農業会館にて山口県菓子工業組合はJA山口県ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑ともち米の消費と価格が低迷する中、安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。

 この日の契約調印式には山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、JA関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。今年度の契約数量は昨今の餅菓子需要の減少により、ミヤタマモチ1420袋(1袋30キロ)、ヒヨクモチ352袋(1袋30キロ)と大きく減少しました。福江農協組合長は「需要者との結びつきの強化による生産体制が必要な時代であり、菓子加工用だけでなく日本酒の原料としての取り組みも始めており、そうしたイメージアップで販売促進を図っていきたい」と挨拶されました。当組合、小熊坂理事長は「菓子屋の原料の中で重要なもち米について安定した供給先があることは組合の大きな財産であり、今後も高品質なものをお願いしたい」とお礼を述べ、生産者の紹介とJA担当者の経過報告、市からのお礼の言葉で調印式を締めくくりました。

生育状況の説明 その後、現地にて生育状況の説明を受け、組合からは高温障害や害虫対策、台風襲来時の対応等を尋ね、その他情報交換をして終了しました。

 もち米の契約栽培は大きな収益事業でしたが、大口利用契約組合員の事業停止が今年度も発生し、未収金はなかったものの契約数量の買い取り先探しに難航しました。本来の目的から外れますが、米穀取扱業者や製粉業者に販売する、他県の菓子製造者に販売するなど組合として知恵を絞りましたが、組合の財務状況が円滑に進むことを念頭にJAと特別な協議を行い、特段の配慮をいただきました。

 もち米の消費衰退がいわれる中、山口県はミヤタマモチ(品種)を奨励品種としています。ミヤタマモチの生産を続けていくために、需要者である菓子組合がどう協力できるか考えますが、手数料収入と事務負担のバランスも難しく、組合としての主要事業である共同購買について今後の方向性について全国の菓子組合からご教示いただきたいところです。

 山口県菓子工業組合専務理事・恒松恵子