静岡県菓子店

2019.07.17

頑張れ青年部!

中部ブロック長を訪ねて

静岡県菓子工業組合

「末廣」の店舗及び工場 中部ブロック青年部長に就任した戸塚裕一氏は静岡市清水区楠新田にある株式会社「末廣」の専務取締役を務める。「末廣」は父親で社長の輝夫氏が昭和39年現在地で創業、店舗は国道一号線沿いの好立地条件にあるが創業当初から和菓子専門の製造卸に主力を置いてきた。現在は静岡市、焼津市等の大型スーパーを顧客に約30店舗を網羅した営業を展開している。年中無休のスーパーに対応するため従業員もローテーションを活かした人事を執っていて、早出の方は午前2時には工場に入っている。配達も納入時間に合わせ4台の車両で対応している。

 家族は両親と裕一夫妻に子どもさんが一男一女の6人家族、今年から息子さんが「末廣」の3代目として入社、お嬢さんは菓子専門学校生として、休日には家業を手伝うなど家族全員で従事している。四季ごとの和菓子を中心に製造しているが、常にオリジナル商品の開発にも挑戦し、最近では洋菓子を専攻しているお嬢さんの提案でシュークリームの試行も行っている。

店内にて戸塚裕一氏 裕一氏はこれからの菓子専門店に望まれる事は一手間かけた製造が大切と強調する。裕一氏は昭和41年生まれの52歳、体力、気力、行動力と一番充実している時である。高齢の父親に代わり裕一氏が全面的に営業を取り仕切っているが、多忙なスケジュールのなかでも同業者とのコミュニケーションを大切にしている。父親も清水区の組合長を務め業界の発展に寄与されてきた。裕一氏も早くから組合や青年部に所属し、菓子講習会、菓子博覧会など様々な事業にも積極的に参加し協力して貢献してきた。平成25年から1期2年静岡県菓子工業組合青年部長を務め、今年度、中部ブロック長に推挙された。青年部では清水港ドリームプラザでのイベントや静岡市主催のお茶の日等に積極的に参加して部員の意欲と団結心を深める努力や、静岡県に代表される「安倍川餅」(徳川家康に由来する名物)に使用され、栄養価としても評価のある「きな粉」を利用して販売促進を図っている。統一した商品でなく、材料に「きな粉」を使用することを条件に店毎独自の商品を開発、「金な粉」の共通のシールを添付してお互いが切磋琢磨している。

 青年部は今、8月20日に行われる第10回全国和菓子甲子園の準備に追われている。また、来年には中部ブロック大会が静岡県で開催される。美しい富士山を見たいと言う希望が多く、会場の選定に苦慮している。裕一氏は組合活動には先ず参加することが大事で、仲間が共通の課題について話し合うことで知識と智恵を頂いて営業に活かされてきた。また、他人のために頑張ることで自分が生かされていることを知ることができたと話す。

 息子さんは自ら後継者になることが当然と家業に入った。これも幅広く活動する父親の背中を見て育った結果であろう。若者は次代を担う貴重な宝である。こうした若者が育つことは菓子業界も明るい、組合としても次代を担う若者を全力で支援、応援して行かなければならない。

 静岡県菓子工業組合理事・森田紀