和歌山県レポート

2019.06.18

和菓子文化の未来とは

女将さんと考える

左から鈴木教授、吉村由依子さん、二宮純子さん、前知子さん 令和元年5月18日県民交流プラザ和歌山ビック愛会議室に於いて、紀州の和菓子と文化を考える会代表鈴木裕範和歌山大学客員教授の主催で和菓子屋の「女将さん」から見た和菓子文化の未来とのテーマで京菓子の老舗亀屋良長八代目女将吉村由依子さんをお迎えし第一部、記念講演を開催。吉村さんは大学卒業後フランスに留学、料理のディプロムを習得。平成12年、200年以上続く京菓子の老舗亀屋良長八代目良知さんと結婚。

 老舗の経営問題、良知さんの大病というダブル危機を乗り越えた才覚と手腕。「身体にも心にもやさしい」和菓子の提案。またアーティストや異業種とのコラボに、女性パティシエと商品開発。いままでの常識を破る新製品の開発をスライド交え楽しい1時間でした。第二部、田辺市「菓匠二宮」女将二宮純子さん、高野山「さざなみ」女将前知子さんとの3人で「女将さんと考える和菓子文化の未来は」のテーマでトークショーを開催。

 京都は何百年の伝統のお菓子があるので新しい商品を作るのに、造る側の殻を破るのが大変である。4年程前から和菓子に対する新しい風が吹き始めている。最近アジアの観光客が和菓子に対する興味を示す方が増えてきた。一方お茶と共にあった文化、風習が少なくなりつつあるのが寂しい。二宮純子さんは城下町の街であるが都市開発で街並みの面影がなくなりつつあるコンビニやスーパーには、和菓子が売られているが専門店にしかない商品をお客にアピールしていきたい。源平合戦でどちらに味方するか決めるため、紅白の鶏を神前で戦わせ占ったと言われる「闘鶏まんじゅう」ゲームで楽しみ、遊んで楽しみ、食べて美味しいのが観光客に非常に喜ばれている。前知子さんは、高野町は若い住民が年々減ってきている中、世界登録遺産高野山の100の寺院や50か所の宿坊で注文取りの営業をしているので救われる。時々難しいデザインの受注を受けた時、ご主人に説明をして造ってもらうのが大変である。砂糖は、糖尿と肥満になるのではとの誤解をされる方が多い。「革新により伝統が生まれる」新しい食材を求めて令和の時代にあったお菓子を造って販売をしたいと結論が出て終了しました。

 和歌山県菓子工業組合事務局長・高橋義明