鹿児島県レポート

2019.05.15

黒糖プロジェクト胎動

鹿児島の新しい銘菓を目指して

黒糖プロジェクト 「いらっしゃいませ。鹿児島県産黒糖を使ったお菓子を販売しています。いかがでしょうか」「ご試食だけでもいかがですか」3月20日・21日の二日間、元気な呼び声が、鹿児島中央駅新幹線改札口前コンコースに響き渡りました。
 この日は、鹿児島県の菓子業三団体(菓子工業組合・洋菓子協会・菓業青年会)合同で発足した「黒糖プロジェクト」初めてのイベントでした。
 プロジェクトは「鹿児島の銘菓としては、もちろん『かるかん』が有名だけれど、和洋を問わず使える素材で、いかにも鹿児島のお菓子と思える新銘菓を創り出せないだろうか」との思いからスタートしました。
 そして、素材は、美味しくて健康的で、いかにも南国らしい「鹿児島県産黒糖」に決定。鹿児島県産黒糖を用いるという共通取り組みではありますが、統一した菓子ではなく、土産菓子、デイリー性の強い菓子、そこでしか購入できない菓子など、各店舗が独自のカラーを打ち出し、新たな鹿児島の名産菓子として全国に発信しようという事業です。

ポスターやPOPを作成 実行委員会は、ほぼ毎月話し合いを重ね、セミナーや黒糖を使用した菓子技術講習会を開催して勉強したり、賛助会員にも加入していただいて、黒糖プロジェクト用に新たに「鹿児島県産黒糖(加工黒糖)」を作っていただき、プロジェクト参加者に試作用として配布するなど、準備を進めてきました。

 また今回イベントを実施するにあたり、揃いのTシャツ・のぼり・ポスター・POPを作成したことで、士気が上がり、今後も活動を継続していく絆と活力を得られたような気がします。

 黒糖は、現在、鹿児島県の生産量は沖縄県に及ばない状態ですが、鹿児島県産黒糖は、沖縄県産黒糖よりあっさりしていて、加工しやすくお菓子に向いていることも再確認されました。

 ここ数年を掛けて、鹿児島の新銘菓として耳目を集められたら嬉しい限りですが、今後も、定期的にイベントを実施して、プロジェクト参加店がもっと増えて、それにより奄美大島や種子島のサトウキビ生産農家の生産意欲も高まり、鹿児島県産黒糖の評価も高まっていくという副産物もあれば、より一層嬉しいことです。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子