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観光資源となった〝職人の手しごと”

和菓子づくり教室

東北・岩手県での菓子づくり教室(行松専務) 北陸新幹線金沢開業から今年で4年目を迎えましたが、新幹線の利用実績は前年同期比102%と順調に推移し、今なお開業効果が持続しています。沿線各県より「金沢独り勝ち」という言葉がマスコミ等で報道されており、これは偏に加賀百万石の食・工芸文化、芸能文化を大切にした加賀藩の歴史的背景と豊富な食材、そして何より有難いことに和菓子は絶大なる評価をいただいております。

 また、昨年10月には首都圏中学校の卒業記念文集(SDGs)のテーマにもされ、また近年多くのクルーズ船が寄港する毎に、兼六園、ひがし茶屋街(組合事務所周辺)の観光地は海外富裕層の体験型スタイルとして、レンタル着物で散策・お茶と和菓子手づくり体験・九谷絵付け教室・金箔張りなどのワークショツプは大変な人気スポットで観光の目玉となりました。

JR七尾線観光列車「花嫁のれん号」車内イベント 先日、茶の湯の伝統を受け継ぐ小松の地で、天保8年(1837)創業の和菓子店「行松旭松堂」の7代目行松宏展専務が長年取り組んできた和菓子教室が、本年2月で1,000回を迎えるとの記事が地元新聞に大きく掲載され、私自身初めて回数の偉業達成を知りました。

 行松専務によると、京都での修行を終えて実家に戻った際、地元では「和菓子は正月に食べるもの」という認識があり、何とかしなければ・・・と思い、もっと和菓子を身近に親しんでもらう、また楽しんでもらう活動として、小松市立自然の家で和菓子教室を開催したのが始まりとされ、かれこれ20年前から各地で菓子教室を継続的に取り組み、現在は園児はじめ親子3世代での参加、また町内公民館での交流教室など、地域に密着したイベントへと進化してきたものと思われます。

 こうして、石川県菓子工業組合の職人達が継続して取り組んだ和菓子体験教室は、地元幼稚園や小中学校で定番となり、また東日本大震災や熊本地震の被災地にも20回以上訪れて、和菓子づくりを通して被災者の子供たちへ元気を届ける被災地復興応援にも継続的に取り組んでいます。

東北・岩手県での菓子づくり教室(浜中工場長) その後、和菓子教室は観光列車内イベント、季節毎に開催される金沢城公園内イベント、他県との観光連携によるイベント企画など、国内外で観光資源の材料としてますます人気を集めるようになり、和菓子文化の情報発信に繋がったものと確信しております。

 石川県は、人生の節目や四季折々に特別なそれぞれのお菓子があって、全国的にも菓子の年間消費額が常にトップクラスに位置付けされていますが、そんな石川県も時代とともに新しい流れが押し寄せ、後継者不足による廃業などから、技術の継承と職人の育成は〝まったなし〟の課題であります。

 そこで、毎年6月16日「和菓子の日」にPRを兼ねて、地域の素材を活かした和菓子の基準・構想に基づく新商品の発表会とともに、職人の1日と技術継承をクローズアップ!マスコミ等への話題提供、そして販路開拓へと繋げていきたい。

 石川県菓子工業組合事務局・薮猶八

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