福岡県レポート

2019.04.15

平成30年度受賞報告

多くの職人が様々な賞を受賞

不老氏(左)・丸山氏(右) 平成31年3月22日、かさの家の不老光正氏の黄綬褒章受章祝賀会が行われました。知事をはじめ多くの著名人からもたくさんのお祝いの言葉をいただきました。昭和52年「かさの家」の代表に就任以来、太宰府の「梅ヶ枝餅」を知名度アップのため、積極的にイベントの企画や広報・販促活動を継続して実施。国内の物産展だけでなく、東南アジア・アメリカなどでも実演販売を実施。「梅ヶ枝餅」を国内外に認知・定着に尽力を尽くされました。

 平成30年にはこの他、たくさんの職人さんが様々な章(賞)を受賞されました。

 北九州の技の達人に選ばれたのは、北九州市の西洋菓子チムチムの丸山道和氏。当組合の理事長です。昭和47年「西洋菓子チムチム」を開店。お客様に笑顔をお届けすることを目的に日々お菓子作りに取り組んでおられます。また、福岡県産ブランドのいちじく「とよみつひめ」の約3割が傷んだり、破損したりして廃棄されることを耳にし、その有効利用として、県菓子工業組合有志とともに、福岡県を代表するお菓子として『とよみつ姫』を考案、開発されました。

五島氏(左)・財津氏(右上)・今西氏(右下) このように福岡県菓子工業組合理事長として組合員と一体となり、製菓衛生師試験・試験準備講習会や和菓子技能検定準備講習会に参画するなど、組織の強化や後進の育成にも積極的に取り組んでおられます。平成21年北九州市菓子組合を設立し、組合長に就任し、組合員と一体となり、地域に根差した活動が評価されたのではないでしょうか。

 福岡県県知事賞、優秀技能者として、福岡市・花月堂寿永の五島郁太朗氏が表彰されました。

 50年以上和菓子の製造に従事。菓子製造において、季節を色で感じる日本人の感覚を和菓子に表現する技能は特に秀でています。お茶席には欠かせない上生菓子をはじめ、現在ではほとんど作られていない工芸菓子の「有平細工」の製造を伝承しており、ドライフルーツを独特な製法で柔らかくしたものを使って作る「なし羊羹」「イチジク羊羹」は絶品です。また、全国菓子大博覧会の審査員、製菓衛生師試験委員、技能検定委員などの公職を歴任し、県菓子工業組合理事、福岡市和菓子組合理事長として、後進技能者の育成に貢献してこられました。

 久留米市技能・技術功労士表彰には久留米の和菓子処とらやの財津勢津子さんが表彰されました。菓子の材料を自ら吟味し、こだわりの産地や無添加のものを選択。出来上がりの見た目にも細かく気配り、常に顧客の声を聴き、菓子作りに生かしておられます。看板商品の蜂蜜入丸芳露は季節によって生地の発酵が違うので毎日生地を確かめ製造しています。柔らかさを保つため蜂蜜たっぷりです。若い菓子職人の指導にも余念がありません。

 最後に福岡市の一柳の今西守さんは福岡市技能職団体において、技能奨励賞の表彰を受けられました。昭和30年以来、約60年の永きに亘り、和菓子職人として活躍、今も現役で頑張っておられます。様々な和洋折衷菓子を考案し、29年間二段重ね引き菓子を5万箱以上手作りで製造し、会社の功績に大いに貢献してくださいました。平成2年、天皇皇后両陛下がご来福の際、和菓子を献上いたしました。後進の指導育成にも熱心で、その愛弟子たちは九州各地で独立開業しています。

 それぞれが菓子製造への技術に情熱を燃やし、喜んでもらえることを喜びとして結果が今回の受賞につながったのではないでしょうか。これからもあらゆる方面で菓子作りのすばらしさを伝え後継者が育ちますように。この度はおめでとうございました。

 福岡県菓子工業組合事務局・村上豊美