静岡県レポート

2019.04.15

誰でも参加できる「春季例会」

お菓子持ち寄り情報交換も

講演会でプロジェクターを使ってお話をする齊藤俊明様 本年1月30日、当組合の「春季例会」が開催されました。これは新年会に替わるものです。以前は支部の正副組合長等主な役員のみが出席して行われており、親睦会が主でコンパニオンの接待でカラオケなど楽しみながら懇親を深めてきました。これもそれなりの意義もありましたが、役員の改選で平均年齢も若がえり組合のあり方も進歩的に考えられるようになってきました。ここ数十年の間に3桁の勢いで組合の退会者が続いておりました。後継者が無く廃業する方も多くありましたが、特に組合に魅力がないと支部単位での退会が続き大きな課題となっていました。

 メリットは自分でつくるものと言われますが組合はその機会と場所を提供する責任があります。若い新理事長は3Kの廃止を提案しました。①寄付金(ご祝儀)②コンパニオン③カラオケの3Kです。新年会や総会というと業者や役員からご祝儀や寄付金を頂いたこともあります、懇親会ではコンパニオンに接待を受けながらカラオケに興じてきました。折角、組合員が揃ってこれでは勿体ないと廃止に踏み切ったのです。総会は組合運営の重要な会議ですから各支部総代により執り行われますが、新年会は組合員なら誰でも参加できる「春季例会」としました。

 年度毎にテーマを設け著名な講師をお招きして貴重なお話を拝聴して研鑽を積んでいます。これまで、300年以上続く老舗の「赤福」の濱田典保様、同じく「榮太樓本舗」の細田治様、現全菓連理事長で「かもめの玉子」で有名な「さいとう製菓」齊藤俊明様等をお招きしてきました。濱田様には赤福の歴史と同時に伊勢菓子博の開催について、細田様には会社の歴史に始まり江戸の粋について、齊藤様には震災からの復興についてお話を頂きました。講師の皆様のそれぞれ豊富な知識と経験のある巧みな話術に真剣に聴き入り必死にメモをとる者もおります。本年は地元のコンサルタントを招き販売について勉強しました。

自慢のお菓子の展示試食会 また、この例会では参加者全員が自店の自慢のお菓子を持ち寄り展示、試食説明会を行います。青年部の会合では早くから実施されていましたが、組合としては初の試みで当初は戸惑いもあったようですがお互いに情報交換ができることで回を追うごとに理解も深まり「参加して良かった。良い勉強ができた」と感謝の言葉も聞かれるようになりました。懇親会はすっかり会話を楽しむ場となっています。

 この他、組合に併設の和菓子協会とも合同で製菓講習会や部会の開催など学習や情報交換の場の提供と全菓連の指導・支援のもと、消費税増税対策、成分表示やHACCP等の課題にも対応する活動を続けております。業界を取り巻く環境は大変厳しいものがありますが、その中で支部毎の退会者がなくなり、逆に個人で復帰する組合員や「春季例会」の参加者も若い方が増加するなど組合活動に前向きな動向が感じられます。特に若い方が増えてきたことは嬉しいことです。

 静岡県菓子工業組合副理事長・森田紀