東京都レポート

2019.03.15

東京都菓子工業組合・東菓工協力会「新年合同懇親会・新春講演会」の開催

講演会「社員の可能性を信じる~コロンバン挑戦の軌跡」

㈱コロンバン代表取締役社長 小澤俊文氏

小澤俊文氏 毎春恒例の東京都菓子工業組合・東菓工協力会「新年合同懇親会・新春講演会」が平成31年2月26日(火)に、上野「精養軒」において開催されました。

 上野公園の桜も小さな蕾をつけ、春の到来を思わせるような穏やかな日和でした。

 今年の新春講演会にお招きした講師は、我々の仲間でもある、名門㈱コロンバン代表取締役社長の小澤俊文氏です。

 「社員の可能性を信じる~コロンバン挑戦の軌跡」というテーマでご講演頂きました。

 ㈱コロンバンは、日本人で初めてフランスで菓子について学んだ初代門倉社長が大正13年創業という、洋菓子界屈指の老舗ですが、小澤氏が銀行から来られた2004年は、長きにわたり、業績が最も厳しい時期にあったそうです。監査役に就任され、三か月間は資料をひたすら読まれたそうです。2年後には代表取締役社長に就任されました。再生・改革に着手する際、まず取り組んだのは現状分析だったそうです。今でも常にノートを持っていらっしゃいます。その中から、改善すべき340項目をリストアップして、次々と改善策を打ち出し実行に移していかれました。増収による再生実現化に向けて、元銀行マンらしく数値の見える化、商品開発、販路の拡大等に取り組み、確かな道筋をつけていかれました。

 マーケティング手法を駆使して、東京駅でチョコレート商品が少なかったことからヒット商品となった「東京サクサクチョコ」を皮切りに、原宿の名を冠した原宿スイーツを次々とヒットさせました。現在、苦境から脱し、右肩上がりの業績を積み上げています。

 リスクの分散化として、販売マーケット毎に8つの課に分け、一極に集中しないように心掛けているそうです。

 埼玉県加須市に最新鋭の工場を作り、海外進出を睨んで、米粉を使用したグルテンフリーのクッキーを作れる工場が名古屋にあります。

 まさに、名門老舗ならではのかけがえのない技術に支えられ、埋もれていた製品が、小澤社長の手腕により、新しい時代に蘇ったということでしょうか。

 長きに亘り生き残ってきた企業だけが持つ価値が、再度見直されたのだと思います。

 今回も約100人の会員が集まりました。

 小澤社長に、この厳しい時代の中で生き残っていく上での大きな力を頂いたと、参加した全員が思ったのではないでしょうか。当日は風邪で体調が悪い中、熱くご講演頂き、心より感謝申し上げます。

 階を移動しての懇親会には、来賓として、全国菓子工業組合連合会専務理事山本領氏並びに事務局長渡辺嘉一郎氏、商業組合首都圏お菓子ホールセラーズ副理事長小黒敏行氏、並びに事務長三田明子氏、一般社団法人菓子・食品新素材技術センター理事熊谷晶子氏をお迎えして行われました。

 東菓工・協力会併せて、77社100名の参加を頂きました。東菓工理事長・三黒製菓㈱取締役会長黒川耕次氏、協力会会長・寺本製菓材料㈱取締役社長寺本眞一氏にご挨拶頂きました。厳しい時代を乗り越える為に、なお一層の協力をとお二人ともご挨拶の中に込められました。

 乾杯の音頭は㈱愛工舎製作所代表取締役会長牛窪啓詞氏です。高らかなご発声で懇親会がスタートしました。合同での催しが増えてきたので、確実に輪は大きく広がっています。

 上野「精養軒」のおいしい料理に舌鼓を打ち、旨酒に酔いしれた頃、早くも中締めとなってしまいました。ご発声は、江戸の粋を全身に纏った東菓工筆頭副理事長のマルエ製菓㈱取締役会長江川清志氏です。今年一年が皆様にとって明るい年となりますようご祈念頂き、二本で締めて頂きました。
 今年が菓子業界にとって良い一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

 東京都菓子工業組合副理事長・中谷製菓㈱・中谷光基