岡山県菓子店

2019.01.16

岡山夢菓匠 敷島堂

地元に愛される店づくり

眞殿重喜会長と奥様 昨年2月に70周年を迎えた、竹久夢二本舗敷島堂株式会社二代目社長(現会長)の眞殿重喜氏に敷島堂の歴史を伺った。

 昭和23年、初代眞殿冨重氏は店名を和歌の枕詞『敷島乃大和心を人とはば朝日に匂う山桜花』から引用し「敷島堂」として創業。昭和43年、眞殿重喜氏入社、当時は家族中心の家内工業だった。昭和47年郷土史研究家の方々から邑久町出身の叙情画家「竹久夢二」に因んだお菓子を作ってはどうかと勧められ、夢二の「長男虹之助さん」の許可を戴き、銘菓「竹久夢二」が誕生。その後「夢二美人」の発売でスーパーの銘菓売場に進出。

 瀬戸大橋開通前には「マスカットきびだんご」も生まれ土産菓子は順調に見えていた。

店舗風景 転機は平成7年阪神淡路大震災で、新幹線が止まると岡山駅の売上は前年比70%ダウン。土産菓子、卸だけに頼る経営では安定しない、その頃学んでいた菓子屋としての専門の勉強会で学んだ事を実践しよう!これを機に自社の直営店舗展開を決意!

 しかし、地元で菓子屋を営んでいる敷島堂といっても、出店する土地さえ容易に貸してはもらえない…厳しい現実、やっと知人の紹介で1店目の「平井店」を出店。その後は概ね2、3年おきに店舗をオープン 現在8店舗、従業員数約120人。

 入社して50年夢を追いかけ岡山の老舗菓子店「竹久夢二本舗敷島堂」とし、こだわりの素材と自社製餡技術で地元の皆様に愛されたいと願っている。

 平成22年デザインと共に一新した「夢二」を発売、店舗の人気商品「夢どら」と共に看板商品となる。「お菓子づくりは夢づくり、人づくり、幸せづくり」こんなにいい職業はないと笑顔で語る。

 昨年1月に社長を三代目眞殿昌宏氏に継承し、バックから支える。「お菓子のテーマパーク」構想は?と伺うと工場見学ツアー・カフェ・公園を作り地元の人が集まれる場所にする事が夢。まだまだ夢の途中…⁉自分自身が孫を連れて行く日が来る事が楽しみと語る。

 岡山県菓子工業組合事務局・谷野美香