山口県レポート

2018.09.20

より安定した組合運営に向けて、もち米事業規約を作成

契約調印式 このほど山口県山陽小野田市南高泊農業会館にて山口県菓子工業組合は山口宇部農業協同組合(JA山口宇部)ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑ともち米の消費と価格が低迷する中、安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。

 この日の契約調印式には山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、JA関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。福江農協組合長は「長年にわたる契約の継続に感謝しこれからも関係者が一丸となって良質なもち米を提供したい」と挨拶されました。当組合、小熊坂理事長は「菓子屋の原料の中で重要なもち米について安定した供給先があることは組合の大きな財産であり、良い菓子に加工するのが我々の使命である」とお礼を述べ、生産者の紹介とJA担当者の経過報告、市からのお礼の言葉で調印式を締めくくりました。

 その後、現地にて生育状況の説明を受け、組合からは高温障害や台風襲来時の対策等を尋ね、その他情報交換をして終了しました。

 もち米の契約栽培は大きな収益事業ですが、今年に入って大口利用契約組合員の事業停止があり、未収金はなかったものの契約数量の買い取り先探しに難航しました。それをふまえて、問題点や課題を整理し中央会の指導の下、急遽もち米利用者の総会を開き、もち米に関する「もち米事業規約」を新たに設けました。本来「入金確認後の注文・発送」が大原則ですが、タイムロスに対して組合員への信頼と早期到着の配慮から、見切りで注文発送を行っていた部分を徹底して「入金確認後」とすることを中心にした規約です。組合員には余裕を持って注文していただくことになり、組合としても心苦しいのですが市場価格より安価であることと安全な県内産であること、何より組合の財務状況が円滑に進むことを利用する組合員に説明しご理解いただき、スタートしました。

 もち米の契約調印から話がそれましたが、組合員に負担を掛けないことを最優先に、負の財産を組合に残さないよう課題はあらゆる知恵を用いて解決し、より健全で安定した組合運営に努めて参ります。他県組合の契約栽培など共同仕入購買事業の参考になれば幸いです。

 山口県菓子工業組合専務理事・恒松恵子