徳島県レポート

2018.08.20

遊山箱、和菓子、屋形船お花見イベント開催

遊山箱 徳島には古くから春に遊山箱という小さな3段重ねのお弁当箱に巻き寿司やういろを詰めて野山にお出かけするという風習がありました。

 春の農業の始まりの時期を控えて田んぼの神様をお迎えするお祭りだったと伝えられています。

 徳島県菓子工業組合では、この徳島ならではの文化を絶やさず次世代へと伝えていきたいという想いで立ち上げられた遊山箱文化保存協会、屋形船を提供してくださる新町川を守る会と共同開催として「遊山箱×阿波ういろお花見イベント」を開催いたしました。

春限定和菓子の販売棚 開催したのは桜の舞い散る4月7日。かつての徳島城下町の地区を新町川がぐるりと一周した形状にあり、お花見スポットが各地に点在しています。普段新町川を守る会により周遊船に乗ることができますが、この度屋形船をご提供いただきました。船に机とお座敷を敷き、乗船者は阿波ういろや春の和菓子を詰めた遊山箱を楽しみ、同乗した語り部のお話に耳を傾けながらお花見スポットをゆらりゆらりと周遊しました。

 船着場周辺には蒸したての阿波ういろや様々な和菓子店の春限定和菓子も販売されました。遊山箱文化保存協会主宰島内陽子氏のテーブルコーディネートのお力をお借りし、お弟子さん達による美しいコーディネートで販売棚を飾っていただきました。普段の販売とは異なるとても美しい売り場となりました。各々の店舗で販売する際にもとても勉強になったのではないでしょうか。

 当日は草月流徳島支部により背丈以上もある華麗な迫力のある生け花も大変見応えがあり、表千家によるお呈茶席も設けられ、その場で購入した和菓子や遊山箱セットとともにお茶を楽しむ方々も多く見受けられました。遊山箱と共に様々な日本ならではの和の風景を目にも舌にも美味しいイベントとなりました。来年もまた桜の季節にこのようなイベントを継続することにより、和菓子・遊山箱を皮切りに徳島・和の文化の継承につながればと思います。

 徳島県菓子工業組合・菓子屋の仕事委員長・吉田恵子