各地の菓子店探訪
山口県菓子店の投稿

株式会社 巌流本舗

地域色を活かす菓子創り

巌流本舗のお菓子色々 今回は、巌流島の決闘・壇ノ浦の戦い・耳なし芳一伝説と…歴史ロマン溢れる町、下関にやって来ました。山口県菓子工業組合青年部所属水津晋太郎さんがいらっしゃる、巌流本舗本社工場にお邪魔させて頂きました。巌流本舗は、創業大正10年で、どら焼き関連商品が売上げの80%を占める菓子屋です。看板商品の「巌流焼」は、あんこが小豆ではなくて、北海道産いんげん豆を使用し、粒を残して炊き上げた白あんが入ったどら焼きです。昭和初期頃から販売されており、約70年間愛され続けています。店舗の奥にガラス張りで製造風景を見られる、見学コースが設けられており、旅行会社のツアーや地元の学校の社会見学など、多くの工場見学者を受け入れております。また製造ラインが稼働している時であれば、出来立ての皮を食べさせていただけるみたいです。私も皮だけも頂きましたが、更にブロック長特権?として焼き立ての巌流焼も食べさせて頂きました(笑)余計な物は入っていないシンプルな配合で焼き立てもとても美味しい。

子供達に配られる下敷き 巌流本舗では作り貯めはせず、より新しい物をお客様に…との姿勢で店頭販売されています。見学された子供達には、巌流本舗オリジナル下敷きをプレゼントしております。この下敷きが良く出来ており、下関の名所と巌流焼の作り方がイラストで描かれています。跡取りの晋太郎さんは、「工場見学された子供達や下関市民の皆さまから、巌流焼が下関の名物!と誇れるお菓子に育てていきたい!」とおっしゃっていました。

おそいぞ武蔵 以前から小豆餡の巌流焼も食べてみたい!とお客様からの要望がありました。「巌流焼は巌流焼だけ!あんこを変えてしまえば巌流焼ではない…」大河ドラマ「武蔵」をきっかけに、新商品として小豆餡のどら焼きを発売する事になりました。巌流焼の生地をそのまま使うのではなく、メープルシロップを使った洋風な配合とし、武蔵の刀鍔を意匠し焼印したどら焼きは、佐々木小次郎の有名なセリフ「おそいぞ武蔵」とユニークなネーミングで、味と共に若い世代に支持されているみたいです。その他のお菓子「花冠の小次郎」「義経八艘飛」「招きふく」「長州の女」など…地域にちなんだ商品名で、楽しく地域文化を伝える事の大切さを感じ取る事が出来ました。

 全菓連青年部中四国ブロック長・田村正太郎

店舗データ

株式会社 巌流本舗
〒752-0927
山口県下関市長府扇町6-44
TEL…083-248-3150
FAX…083-248-0311

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