宮崎県レポート

2018.07.23

若い世代へ伝統を継承

郷土菓子 いりこもち

お菓子祭りでチーズ饅頭手作り体験に参加する子供達 初めまして。宮崎菓業青年会会長、上野正貴と申します。僕たち宮崎菓業青年会の主な活動は、定例会や親会である宮崎菓子協会とのお菓子祭り開催などです。お菓子祭りでは、会員が作ったお菓子を販売したり、子供達と一緒にチーズ饅頭手作り体験などを行い宮崎郷土菓子の普及に取り組んでいます。また、年に一度九州菓業青年会の会員が集う九州ブロック大会に参加します。ここではそれぞれ各県の菓業青年会メンバーと交流し、親睦を深め互いの地域性を理解し合い業界全体が発展するように努めています。昨今、コンビニや大手菓子チェーンの地方進出によって、宮崎の菓子業界を取り巻く環境は年々厳しいものになってきてます。こういう時代だからこそ我々宮崎菓業青年会は、会員一丸となって菓子作りの夢と情熱を持ち、日々精進し、先輩方から受け継いだ菓子作りの伝統を若い世代に発信していきたいと思っています。

 宮崎にも古くから継承されるお菓子はたくさんありますが今回は、当店自慢の郷土菓子「いりこもち」についてご紹介させて頂きます。

いりこもち 「いりこもち」は、名前から、小魚のいりこが入っているのか?とお客様からよく尋ねられますが、勿論そうではなく、「いりこ」とはその製法からきています。餅米を炒って粉にするから「いり粉」。これを水飴などで練り上げ、寝かせたものを棒状に切り完成です。香ばしい香りと優しい甘み、やわらかさ、すべてがなんとも言えない美味しさで、当店では創業当初からお客様に愛されている人気商品です。材料としては特別なものは使っておらず、手順としても決して難しいものではありませんが、一つ一つ丁寧に手作業で行っているので、その時の気温や湿度にも左右される繊細なお菓子です。見た目は派手ではありませんが、一度食べたらまた食べたくなる、と言っていただけるお客様も多いので、ここまで長く作り続けてこれました。早いもので、我が御菓子司上野も創業70周年を迎えようとしております。これからも長年お客様と供に歩んでいけるような親しみのあるお菓子屋でありたいと思っております。

 宮崎菓業青年会会長・御菓子司上野・上野正貴