各地の菓子店探訪
愛知県菓子店の投稿

日進製菓株式会社様

繁盛企業訪問

佐野進社長 今回の繁盛企業訪問は、愛知県の流通菓子を代表する企業であり、東海地区を代表する大ヒット商品の飴菓子を製造販売する名古屋市西区の「日進製菓株式会社」をご紹介させていただきます。

 黒糖入り黒飴の老舗中の老舗である、日進製菓株式会社代表取締役社長佐野進様にお話を伺いました。

 創業は昭和33年、父である現会長の佐野格之進様が、名古屋市西区南堀越で飴造りをはじめました。弥富市出身の会長は、5人兄弟の4男として生まれ、小さい頃から人一倍自立心が強かったとの事。やがて、「食べ物屋ならば食いっぱぐれはない」と考え、名古屋へあてもなく出て来られました。そして、当時から菓子関連の店が多かったに西区にて、飛び込みで「日野屋」という飴の店に入ったのが切っ掛けで、丁稚奉公をはじめ、技術を学んで独立されたとの事でした。

 屋号の由来は、修行先の「日野屋」とご自身の名前から一文字ずつもらい「日に日に進む」という意味を込められて「日進製菓」となりました。

生黒飴 そうですその日に日に進む日進製菓株式会社が製造する大ヒット商品とは、誰しもが一度は食べたことがある「黒飴」、その黒飴の中でも王様とも言われている「生黒飴」です。

 沖縄県産黒糖を本格直火炊きした香ばしい黒飴で包み込みました。その美味しさへの追究は、素材だけにとどまらず、なめるにしたがって黒糖本来の甘味とうま味があふれ出す、昔ながらの製法へのこだわりが秘訣とのお話でした。

 また、黒糖だけでなく「生姜」や「抹茶」などを直火で炊き上げた飴で包み込んだ「生姜飴」や「濃い茶飴」は「生黒飴」と同様に創業者である会長からこだわりの製法を引き継いだ、素材の美味しさを最大限に引き出す飴造りの遺伝子が組み込まれた姉妹品もあります。

 さらに、国産大豆を黒飴で包み込んだ「豆きゃあも」、麦芽飴に胡麻をたっぷり入れた「ごますり」など、ネーミングもユニークで素材を味わい楽しめる飴も多々揃っています。

 そして近年では、素材の味だけでなく食感も楽しめる「食べる飴」を生み出しました。

黒ごまきなこ+アーモンド 従来のハードキャンディーとは全く異なる、ヘルシースナッキング(Healthy Snacking)をコンセプトに、商品開発された「黒ごまきなこ+アーモンド」は、適切な間食を摂り入れる事で、過度な空腹からの食べ過ぎを防止し、美容と健康を保つ新しい食習慣をつくる事を目指した新提案新商品です。かつて間食は、良くない事として世間に認知されていましたが、近年では、その常識が覆る研究結果が非常に注目されています。ただし、ただ間食を摂ればいいというものではなく、腹もちがよくて健康に良いものを摂る事が推奨されます。そしてこの商品は、黒ごま・きなこ・アーモンドをそのまま一粒に凝縮し、ザクザクした独特な食感だけでなく、噛んだ瞬間に素材の風味が口の中から鼻先まで広がるこの味と腹もちの良さで小腹を満足させ、健康的な食習慣をご提案します。是非、お近くのお取り扱い量販店でお買い求め下さい。

 新発売した「黒ごまきなこ+アーモンド」だけでなく、日進製菓株式会社の全ての飴が、力の弱い高齢者の方々にも開けやすく食べやすい「ひねり包装」で包まれて製品化されている事も、佐野社長のお客様への心遣いであり、日進製菓株式会社の企業姿勢の顕れのひとつとして気付き、取材をしながら非常に感銘を受けました。

 「人生是飴造り」を理念に、一心に今日まで親子2代で歩まれて来られた日進製菓株式会社は、今日も地釜を直火で炊き上げた飴をしっかり練り上げて、本物志向で差別化を追求し続けています。また、その理念を一心に、長年培った技術と情熱をつかって、全く別の切り口から新製品を開発し挑戦するその企業姿勢は、さらなる日進製菓株式会社の発展を確信した会社訪問でした。

 愛知県菓子工業組合・伊藤寿朗

 

日進製菓株式会社

〒451-0054
愛知県名古屋市西区南堀越1丁目8番3号
TEL…052-531-7345
HP…http://www.ameyasan.co.jp/

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