長野県菓子店

2018.02.16

株式会社二葉堂

信州りんごを発信

焼き立てのアップルパイ 信州信濃といえば「国宝善光寺」「そば」そして「信州りんご」と連想される方が大勢いらっしゃると思います。長野県はりんごの産地として、青森県に次いで全国2位の生産量を誇っています。そして生産者の方々の努力により甘くシャキシャキの高品質なりんごが毎年出荷されております。

 今回ご紹介するのは長野県長野市から「信州りんご」をお菓子に託して発信している地元老舗菓子メーカー株式会社二葉堂です。

 ㈱二葉堂は長野県の北部エリアに10店舗を展開する和洋菓子併売の菓子店です。創業は古く江戸期文化元年(1804年)とお聞きしました。㈱二葉堂の菓子製造部門を受け持つのがグループ会社の二葉屋製菓株式会社です。二葉屋製菓㈱では、30年程前から信州の特産品である「りんご」に着目し様々なりんご素材の製品に挑戦、発売してきました。

長野駅ビルに出店 近年ではりんご素材の商品を広く県内外に発信するとともに、観光マーケットにも参入しその拡販に努めているようです。

 3年ほど前、北陸新幹線延伸に伴うJR長野駅ビルの全面リニューアルを機に2Fお土産品フロア「ORAHO」に出店し、信州りんごとバームクーヘンを取り合わせた「りんご小径」を投入、観光客を中心としたお客様に大人気となりました。やはり観光客は地元素材には興味を持って下さり「お土産」にとお買上げくださるそうです。

 さらに昨年4月、善光寺の仲見世通りにアップルパイ専門店「信州りんご菓子工房BENI―BENI」をオープンしました。こちらは善光寺に参拝にお出でになるお客様にその場で又は食べ歩き用としてアップルパイを召し上がっていただくというコンセプトの店舗です。店内に3段差しのオーブンを設置し、焼き立てホカホカをご提供するという新業態です。二葉屋製菓株式会社代表取締役の清水隆雄氏にお聞きしますと、少子高齢化による地方都市のマーケット縮小に少しでも対応できるように、従来とは違う業態にチャレンジしたということです。観光地エリアへの出店は初めてということで、繁忙期と閑散期のギャップの大きさに戸惑いながらも、年末年始は大晦日の夜からお正月三が日で約5500個を売上げ、毎日朝から行列ができる嬉しい悲鳴のお話を伺いました。オープンからわずか10カ月ということでまだまだ未知数の店舗ですが、将来が楽しみな業態に違いありません。㈱二葉堂・二葉屋製菓㈱のように地方の名産品・素材を全国に発信することにより、地域全体の活性化に繋がることが望まれます。地方都市の菓子製造販売に携わる我々も精進したいものです。

 長野県菓子工業組合専務理事・赤川和弘