徳島県レポート

2018.02.16

新春講演会開催

地元の魅力を世界へ伝える

新春講演会 平成30年1月23日に徳島県菓子工業組合の新春講演会が開催され、講師に、第27回全国菓子大博覧会において実行委員長を務められた株式会社赤福顧問の濱田典保氏をお迎えし「赤福の歴史と心構え〜菓子博を終えて〜」と題した講演が行われました。

 講演冒頭で、濱田様から伊勢神宮では20年に一度の遷宮の際に昇殿に敷き詰められる御白石が三重県だけでは手配できなくなり、徳島県の吉野川沿いに白い石があるということで、徳島からお納めいただいたというエピソードをかわきりに、三重と徳島との深い関わりについて楽しく講演が始まりました。

 菓子博では、実際にやってみなければ顕在化しないことや、お伊勢参りをされる方々は当時1日8里(約32㎞)歩かれて参拝されており、そこで人々を癒す和菓子の役割があって、全国へ売り歩くよりもこの地にもっと足を運んでほしいとの想いからおかげ横丁も発展したとのお話をとても興味深く拝聴しました。

 徳島は四国八十八ケ所の発心の地、第一札所があることから1年中を通してお遍路さんをお迎えします。1200年もの歴史を保持しながらもまだまだ外へ向けて地元の魅力を伝えきれていないことを痛感し、地元の魅力を日本全国へ、世界へと伝えていくことこそが現在の和菓子屋にとっての使命であることを深く勉強する機会となりました。

 同日の新年互礼会におきましては、当組合会員で現代の名工にも選ばれている谷﨑勉さんの黄綬褒章受章もお披露目されました。長年素晴らしい作品を通して和菓子の美しさを徳島の地から多くの人々にお伝えしてこられたことは、徳島にとっても大きな財産といっても過言ではありません。

 全国どの土地におかれましても、和菓子が作られ、日本の四季の美しさを菓子という世界に表現されています。そしてその魅力を伝えていくことが、2020年のオリンピックでも、心のこもったおもてなしで多くのお客様をお迎えできるのではないかと思います。

 この場をお借りいたしまして、大変ご多忙の中貴重なお時間を頂戴し御講演いただきました濱田様へ心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 徳島県菓子工業組合・菓子屋の仕事委員長・吉田恵子