鹿児島県菓子店

2017.09.19

菓心利休

種子島の魅力が満載

「菓心利休」のバラエティ豊かな商品 鹿児島から高速船に乗り、桜島や開聞岳、佐多岬と船窓からの眺望を楽しみながら、錦江湾のさざ波を滑るように進むと、約1時間半で到着。また飛行機では30分であっと言う間に到着。そこは、宇宙に一番近い島、種子島。先月話題になったGPS衛星ともいわれる測位衛星「みちびき3号機」、そして小惑星探査機「はやぶさ2」などの衛星を搭載した数多くのロケットがここ種子島宇宙センターから打ち上げられています。

 種子島は、かつて南蛮船がもたらした火縄銃が歴史を動かした島であり、またソテツやマングローブ、ヘゴなど南国ならではの植物が彩り、四方を海で囲まれ、サーファーの聖地としても有名な自然豊かな島、そして蜜のように甘く、しっとりとした独特な食感と味わいをもつ安納芋の産地としても有名ですが、何より優しく温かい島民性が魅力の島でもあります。

 そんな魅力あふれる種子島にある菓子店「菓心利休」では、人気の安納芋や黒糖を用いたお菓子はもちろんのこと、南国の味わいのパッションジュースやマンゴージュース、更には健康食品の黒ニンニクなど、驚くほど多岐にわたるバラエティ豊かな商品作りに取り組んでいます。

 また、学校給食のパンも作っていますし、最近では花の販売もしていらっしゃるとのこと。店主の渡辺勉氏によると、最近はご多分に漏れず、島内にもコンビニエンスストアが進出してきており菓子販売だけでは厳しいそうです。

 そのような中で、常に視野を広く持ち、アンテナを張り情報を分析し、新しい分野にも果敢に挑戦する気概と感性を持ちながらも、太っ腹で細かいことは気にせず呵呵と笑い飛ばす氏の逞しいバランス感覚こそは、未来と過去、科学と自然が見事に融合し、素晴らしい魅力を放っている種子島と相通じるものがあると感じさせられるのでした。おじゃりもうせ(おいでなさいませ)、ロマンあふれる種子島へ。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子