富山県レポート

2017.08.17

全国植樹祭天皇皇后両陛下行幸啓

加積りんごで「蜃気楼の見える街Ⓡ」開発

蜃気楼の見える街Ⓡ 今年の5月28日に富山県にて「第68回全国植樹祭」が天皇皇后両陛下のご臨席の元、開催され、大盛会のうちに終えた。そのメーン会場に弊社が創業以来店舗を構える魚津市が選ばれ、その開催当日までの準備期間は1年以上にも亘り、国、県、市をはじめとする行政機関と、地元企業や団体、そして市民が一丸となって協力し盛り上げた。

 その中で年明けに両陛下行幸啓にて地元のお菓子を召し上がられるとの話があり、県の担当者よりお声かけがあった。魚津は県内でのりんごの一大産地、その歴史は古く100年以上にも亘り「加積りんご」として永く愛されている。加積りんごの産地としての特徴は、収穫地が国内において最南端に位置しており、全国的にも流通量が少なく希少なりんごとも言える。したがって収穫されるりんごは、そのほとんどがりんごの農家が直売し地元の消費者の県外向けへの贈答品などに使われている。加積りんごの主力品種「ふじ」は、農家に一年通しててしおに掛けられ、初冬に収穫時期を向かえる。

加積りんご クリスマス商戦の準備も始まる11月下旬頃から2週間のわずかな期間に、地元の契約農家から1年分のりんごを毎日仕入れる。スタッフ総出で、りんご洗いから、皮むき、芯取り、カット、加熱加工を毎日すべて手仕事で行う。その半製品を一度小分けにパッキングを行ない、冷凍保存する。そしてそれらを、年間を通して必要分適時解凍をし、それぞれ「加積りんご菓子」の具材として製品化していく。

 「加積りんごのアップルパイ」「加積りんごのチーズタルト」「加積りんごロール」などが年間を通じて店内に並ぶ中、この度の行幸啓のお声かけで、地元魚津らしいお菓子をご提案出来ないものかと考え、新しい加積りんご菓子としてブッセ生地の間に加積りんごのコンフィチュールをサンドした「蜃気楼の見える街Ⓡ」を開発した。

 陛下は「蜃気楼の見える街Ⓡ」をお召し上がりになられた際に、侍従にお菓子について聞かれ、その加積りんごのお菓子にご感想も述べられた。

 このお菓子が地元の消費者により認知され「加積りんご」同様に贈答品として、年間通じてご愛顧頂けるように、さらに改善しながら育てていきたい。

 富山県菓子工業組合・玉森弘