石川県レポート

2017.08.17

新執行部体制の発足と初夏を彩る期間限定菓子を金沢市長へ贈呈

氷室まんじゅうを金沢市長へ贈呈 石川県菓子工業組合では、去る5月26日に通常総代会を開催し、役員改選期にあたる本年は、これまで理事長を務められた小出進氏が退任され、髙木慎司氏が新理事長に選任され、新たなる執行部体制を迎えました。

 折りしも毎年6月の第1土日には、金沢市では年に一度の「百万石まつり」が行われます。この祭りは加賀百万石の礎を築いた前田利家公の入城式を模した豪華絢爛な百万石パレードが一番のメインイベントとなり、大勢の観光客で賑わうのですが、このパレードの中に加賀藩の第3代藩主前田利常公に徳川家より嫁いでこられた珠姫様という方も登場いたします。この珠姫様をモチーフに考案された百万石まつり菓子「珠姫てまり」というお菓子がございます。販売期間は百万石まつりをはさみ前後1週間程の期間限定菓子です。

 珠姫様が手毬をつく愛らしさをイメージし、上用饅頭に手毬麩、金箔をあしらった可愛らしいお菓子になっております。さる5月26日に金沢支部青年部「菓友会」のメンバーにより金沢市長に贈呈されました。

 また、6月26日には「氷室まんじゅう」を髙木理事長、中田専務理事、浦田金沢支部長、中村金沢副支部長の新執行部および金沢生菓子専門店会のメンバーにて金沢市長に贈呈いたしました。金沢では、毎年7月1日(旧暦6月朔日)の「氷室開き」の際に「氷室まんじゅう」を食したり、贈答したりする習慣がございます。

 加賀藩では、藩政期から冬場に積もった雪を「氷室」と呼ばれる保冷庫に保存し、夏場に取り出し、氷として利用しながら、幕府にも献上していました。その際に、氷が無事に届くよう、まんじゅうを供えて祈願したことが始まりといわれています。その後、無病息災、夏を無事に乗りきることを願って食するようになった習わしと氷室の節句が相まって、金沢の氷室まんじゅうは金沢市民のみならず、県下に広く根付いております。今日では6月末から7月1日までの1週間ほどが販売期間となっており、金沢市および金沢市近郊の菓子店で挙って製造・販売されております。「氷室まんじゅう」は酒まんじゅう又は麦まんじゅうで、中の餡はこし餡。大きさや色など、菓子店ごとに工夫されており、各菓子店の伝統として代々受け継がれてきた製法が守られております。

 石川県菓子工業組合も後継者不足で組合員数も減少傾向にありますが、髙木新理事長のリーダーシップに期待しながら、加賀百万石の伝統と文化を彩ってきた菓子を引き継いでいくべく、組合員一同で頑張っていきたいと思います。

 石川県菓子工業組合事業企画委員・稲葉豊