群馬県菓子店

2017.08.17

丁子堂房右衛門

お菓子が繋ぐ出逢い

高崎だいすき 群馬県高崎市にて、創業明治36年の和菓子屋に嫁いで14年になります。菓子業界に入ってからは21年、家族や支えてくれている方々のおかげで、やりがいを持ち慌しくも楽しい日々を過ごさせて頂いております。

 近年和菓子屋の数がどんどん減少しております。洋菓子屋は、数軒増えていますが組合にはあまり加入しません。高崎では、組合員が10年ほど前に80軒ほどありましたが、今は半数近くの50軒ほどです。その50軒も高齢化が進み、毎年大盛況の高崎菓子祭りも人手不足です。

 毎年菓子業界に夢を持った若者たちが入ってきます。向き不向きもありますが、未来を見出せずに辞めていく方が多いです。女性が結婚・出産・育児を考えた時に職人を続けながら結婚・出産・育児をするのは難しいです。お菓子屋の後継者の方は、一緒に志を持ってお菓子屋を営んでくれる方に巡り逢い次の世代の後継者を育てていける方との出逢いはなかなかありません。昔は、近所のおせっかいなおばさんが居てお見合い話を持ってきてくれましたが、今はいません。働くことを、喜びと感じる方も減少し、仕事に対する考え方も違います。

上野三碑ようかん 「菓子コン」[お見合い]を、業界の方々の賛同とご協力のもとご指導ご鞭撻をいただき開催したいと考えております。少しでも、次の世代に日本の文化であるお菓子と歴史あるお菓子屋を残すためには、人がいないと残せません。後継者と、お菓子の道を志す人との出逢いの機会を作りたいです。嫁の欲しい後継者と、婿の欲しい後継者は別々で、全国を八地方区分などで分けて、2世代に分けて開催することによって出逢いたい条件の方に出逢い易くなります。お菓子という、共通の話題があれば話も盛り上がります。田舎の和菓子屋の嫁が何を言ってるんだと思われる方もいるかと思いますが、何もしないよりは個性ある面白いお菓子屋を残せる可能性を増やせます。一人より二人のほうが生き残るためにいろいろ挑戦できます。「菓子コン」に協力、実行に移すことの出来る人達との出逢いがありますように。

 自店の試みとしては、群馬県高崎市が世界の記憶遺産登録を目指す上野三碑を、お菓子を通じて周知して頂くために高崎産のブルーベリーを使用した上野三碑ようかんを7月7日から発売しました。地域の方々と共に群馬県高崎市の素材を使用し、群馬県高崎市をアピールできるようなお菓子を作っていきたいです。

 和菓子教室を月に一回二回公民館にておこなっております。4年ほど前から始めた公民館講師は好評で年々増えて9ヵ所となりました。和菓子への関心の高まりを感じます。

 お菓子屋という職業に出逢えたこと、支えてくれる方々との出逢いに感謝しております。

 群馬県菓子工業組合・山木裕子