神奈川県菓子店

2017.07.18

菓匠圡門

愛甲郡愛川町を愛した信の名匠が誇る

店内展示の工芸菓子 今回は第一弾に相応しい、まさに神奈川県代表であり全国で指折りの技術を持ち、和菓子に対する愛情と情熱は誰にも負けないであろう重鎮 圡門千次氏のお店を訪ねて来ました。眼下には相模川の支流の中津川を望み、更に上流には神奈川県の水がめの宮ヶ瀬湖を控えた風光明媚な土地にお店がありました。

昭和四十二年二月三日、節分に創業してから変わらず、昔ながらの味を大切に守り続けて、新鮮さや独創性を追求して地元に愛される和菓子屋『菓匠圡門』を開業。現在は十一年前に改築され、中でもお店の看板商品の御炭山もなかは、今も炭竈があると言われていて、往時の炭焼人の手作りの心を託した御菓子として明治神宮に献上されています。

生菓子 そして、もう一つの代表商品は重要無形文化財に指定された三増の獅子舞です。親子獅子の仲睦まじき姿を巴に見立てて創作したそうです。この取材で分かった事は故郷を愛してお店の商品が大勢の老若男女が訪れても皆様が喜んでもらえる様に朝生、中生、上生そして洋の焼き菓子や進物菓子など品揃えを心掛けている圡門氏の思いやりが伺えました。

菓匠圡門 関東、関西、京都、北海道などの名門店で遍歴修行を重ねて技術を練磨した事によって、製品作りの幅を広げ自分自身の引出しを数多く持つ事が自分の活力になると思い、全国の菓子屋さんを訪ねたそうです。その全国行脚で培った経験が現在のお店の売れ筋商品の源になっているんだなぁと私は実感しました。郷土を愛して師匠を仰いで、自分を信じて、従業員を思いやり、そして一番大事なのは日頃、雨の日も風の日も足を運んでくれるお客様の好みに合う菓子を一生懸命に作る恋心をいつも持ち続ける事が繁盛店になる一番の近道だと自分は重鎮から学びました。

最後に今年の二月に五十周年を迎え、益々のご繁盛をお祈り致します。

 神奈川県菓子工業組合広報部・亀岡肇