各地の菓子店探訪
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70種類のサンドウィッチ

川口市 ㈲オガワベーカリー

オガワベーカリーのパン 今回は川口市のオガワベーカリーさんを紹介します。川口市は鋳物の街・キューポラのある街として昔から有名です。東京駅からの距離が大田区と同じ15㎞圏の人口急増地でもあり現在60万人、過疎化が進む国内にあっていまだに毎年数パーセント増え続けている場所です。政令指定都市ならびに特例市以外の市としては日本で最も多い人口を擁してます。

社長の小川政男さんに話を伺いました。お店は1964年東京オリンピックの年に池袋で創業しました。1971年川口市芝下に移転し以来45年地元密着型で頑張ってます。

お店の看板商品は毎日最低70種類以上作るサンドウィッチ等の調理パンです。最初の調理パンとして玉子サンドを売り出したところ大変好評で、お客様から毎日買いに来るから日替わりで色々やってほしいとの要望で段々と種類が増えました。工場地でもあり人口密集地でもある川口市のお昼事情は大混雑しています。食堂は大行列で待ち時間で会社の昼休みが終わります。お弁当に出来て毎日食べても飽きない豊富な種類のサンドウィッチはお店の顔として地元で大変喜ばれております。

さてサンドウィッチをお店の顔としていますが、やはりお店のこだわりは菓子パンにあります。お店で一番売れているのがブドウパン(230円)、二番目がバターロール(一袋220円)です。賞味期限が当日の調理パンと違いトーストして食べて美味しい基本のパンがよく売れます。お茶請け用に売れているのがエンゼルケーキ(290円)ですが天使の輪をイメージして丸型で焼いたバターケーキです。こちらは贈答用にも買っていただけるようになりました。新製品として人気が出てきたのがライ麦パンレーズンバターサンド(140円)です。ライ麦パンは小さなお子さんをもつお母さま方に人気でレーズンバターは小さなお子さん達に人気が有りますのでたっぷりのレーズンバターをサンドしてみたらお母さんお子さんの両方から支持を頂きヒット商品と成りました。

オガワベーカリーさんは卸しはせず自店のみの販売です。お店は明るく工場はガラス張で作業風景がお客様から全部見えるように造ってあります。衛生管理が認められ今年度の食品衛生事業功労者厚生労働大臣彰を受賞しました。現在は二代目博章さんがメインと成り家族とパートさん7人で切り盛りする大変活況のあるお店です。川口は菓子機械メーカーや調理器具メーカーが軒を連ねる所でも有りますのでご近所に来たら是非お立ち寄りください。

 埼玉県菓子工業組合副理事長兼専務理事・中島祥夫

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