栃木県レポート

2017.03.21

いちご王国の更なる発展を目指して

スカイベリー○「いちご王国」の現状

 栃木県のいちごの収穫量は、平成27年産で24,800㌧(農林統計)、昭和43年から平成27年まで48年間連続日本一の「いちご王国」となっています。

 最近では、全国でも知名度が高く主力となる「とちおとめ」に加え、平成26年から一般販売となった「スカイベリー」、夏秋いちご「なつおとめ」、観光摘み取り用「とちひめ」といった多様なニーズに応じたいちごを生産できる体制が整ってきました。

 これらの品種は、全国唯一のいちご専門の試験研究機関である「いちご研究所」が長い年月をかけ、新品種の開発や栽培技術の開発に取り組んだ結果生み出されたものです。

 さらに、生産者の方々が、品質の高いいちごを生産するため、技術を高めるための努力を惜しまなかったことなどが、現在の「いちご王国」として、本県の地位を築いてきました。

 本県のいちご生産は、①大消費地に近い、②冬季の豊富な日照量、豊富な地下水、③東京中央卸売市場シェア(年間44・4%、年内51%:平成27年産)が高く、④病苗供給体制、⑤単収全国1位の高い技術力(4・2㌧/10a:平成27年産)などの特徴があります。

○高級いちご「スカイベリー」

 「スカイベリー」は、いちご研究所が17年の歳月をかけ、10万を超える株の中から選び出したプレミアムないちごで、大粒で、25g以上の割合が約2/3を締め、きれいな円錐形が特徴です。

 味は、酸味が少なく、ジューシーで上品な味わいで、独特の香りがあり、加えて果実の中心まで果肉が詰まっており、断面がきれいなことも特徴です。

 「大きさ、美しさ、おいしさ」の全てが大空に届くような素晴らしいいちごとしての意味と、日本百名山の1つ、皇海山にちなんでいます。

 スカイベリーは、その大きさや果形の美しさ、上品な味わいなどから、贈答用向けの高級いちごとして首都圏を中心に出荷されていますが、一方で、スイーツなどでの利用や加工での取組も需要が増えつつあります。

 県では、スカイベリーの商標(文字)を29類(冷凍果実や加工果実など)、30類(菓子、パンなど)、31類(苗など)、32類(清涼飲料水など)、33類(酒類)で登録しており、現在、63種類120商品が登録されています。

 スカイベリーの商標については、県農政部経営技術課にお問い合わせ下さい。

 最後に、県では、スカイベリーの更なるブランド力強化といちご王国としての地位の更なる向上に向けて、各種のプロモーションを展開してきました。

 こうした取組の結果、今後、スカイベリーの生産量の増加とともに、これまで以上にスカイベリーの需要が高まり、名実ともに日本一のいちごとなることを期待しています。

 栃木県農政部経済流通課農産物ブランド推進班・後藤知昭