岐阜県菓子店

2017.03.21

和と洋の融合を愉しみながら 洋菓子に和の心を宿す

「NEKOROY」のロールケーキ 岐阜県の川辺町という片田舎で、私は養老軒という和菓子屋をきりもりしています。嫁にきて33年経った現在は、経理、営業、そして新商品の開発、販売と忙しい日々を送らせてもらっています。

 和菓子店と言いましても、まんじゅうや羊羹といった伝統的な和菓子のアイテムではなく、大福とどら焼きをおもだった商品として製造・販売をしています。

 25年ほど前から取り組んできたのは、大福を洋菓子仕立てで作ること。

 代表的な看板商品は「ふるーつ大福」というショートケーキをイメージした大福です。

 ご進物の需要に頼らず、1個2個でもおやつ感覚でお買い求め頂ける商品、そして1個2個でもお買い求め頂きやすい気楽なお店づくりを目指して、日々奮闘してきました。

 もともと和菓子屋ですので、ほんの少ししか洋菓子の知識はなく、生クリームや洋の素材を扱う事には苦労しましたが、いろいろな洋の素材を学ぶにつれ、洋の素材はお菓子作りの幅をどんどん広げてくれました。

 和菓子に洋菓子の素材を取り入れて、和菓子がもっと身近なスイーツとなるよう商品開発に取り組む中で、洋菓子に和の素材を使うことによって、日本人の心に寄り添った洋菓子ができるのではないかと思うようになり…。

 その漠然とした思いがやっと昨年形となり、本格的に製造、販売をスタートさせることができました。

 洋菓子に和の素材を使った養老軒の洋菓子ブランド「NEKOROY」。

 「養老軒」のローマ字読みを逆さ読みしただけの単純なネーミングですが、和菓子屋として大切にしている餡の味や、素材へのこだわりを守り続けていく意気込みを込めて名付けました。

 和菓子と洋菓子の垣根を取り払い、美味しさで融合させる。

 新しい取り組みには山あり谷ありですが、これからも初心を忘れず楽しんでお菓子作りに励みたいと思っています。

 有限会社養老軒代表取締役・渡辺幸子