香川県菓子店

2017.03.21

ほくろ屋菓舗

お客様の笑顔が私の喜びです

山田泰史さんと奥様 香川県といえばうどん。「うどん県」とサブネームを持つほど、うどんのイメージが強い。そのさぬきうどん発祥の地としてメディアなどに取り上げられる『香川県のへそ(真ん中)』に位置する綾川町に当店ほくろ屋菓舗がある。当店は1968年創業。来年50周年を迎える。長年両親が守ってきた味。地元のお客様のためにと続けてきた店。2年前までの店の様子は、皆さんの頭に思い浮かぶ「田舎に昔からある老舗の饅頭屋さん」のイメージでほぼ間違いないと思う。

 当店の事業継承は、両親も歳を重ね、そろそろ…と考えていた頃。そして近くに大型店舗が進出してきた時であり、私にとって最悪のタイミングであった。これから続けていくかどうか両親と共に悩んだ。何よりこの厳しい環境の中、両親の守ってきた店を続けていけるのか?ひとり悩む日々であった。そんな時に妻に出会った。彼女は私の悩みを聞き「一緒にやろう!」と背中を押してくれた。これが2年前の出来事。今思えば、これが私の人生と当店が変わっていく転機だったと思う。

 結婚を機に、事業継承を行い、2015年4月に合同会社ほくろ屋を設立。これから妻と当店を多くの人に知ってもらうための取り組みをしようと考えていた矢先、原材料費が高騰。私は「価格を変えず、味も妥協したくない」「お客様に美味しい商品を食べてもらいたい!」その一心で、それまでと変わらず、朝から晩までお菓子づくりの日々を送っていた。

 そんな時、妻から「商品カタログを作ろう!PCを教えてもらって作りたい!」と提案があった。私は「お菓子屋がPC?」と半信半疑ではあったが、妻の前向きな気持ちが嬉しく、妻の勧めでITコーディネータ(以下、ITC)に相談することにした。「PCの先生がくる」と単純に考えていたが、ITCは、事前準備として「何を売りたいか?」「これからの目標は?」等様々な質問を投げかけてきた。それに答えるために私と妻は自分達が想う『ほくろ屋菓舗』の将来を夜遅くまで話し合い、またITCからは目標を達成するためにどうすればよいかのアドバイスをもらった。そしてその想いを妻と2人で共有し、想いがこもった商品カタログを完成させた。そのカタログの内容は今までの「田舎の饅頭屋」ではなく、父から受け継いだ和菓子を大切にしつつ、私がこれから主力としたい洋菓子もPRできる『これからのほくろ屋菓舗』の商品カタログになった。最終的に商品カタログという形にはなったが、この過程で私と妻の共通の目標が持てたことは大きな成果だったと思う。

 この後、新聞折り込み、DMを活用し大口新規顧客を獲得。Facebookページを作成、毎日ブログを更新。これらの効果により、集客は前年比20%UP!売上も順調に伸びている。

 もしあの時、妻の提案がなければ、一緒に目標を共有することもなく、私は毎日の作業に追われていたかもしれない。妻には本当に頭が下がる。

 事業継承して2年。今、私は毎日がとても充実している。お客様も増え、お客様の嬉しそうな笑顔に元気をもらっている。そして「もっと多くの人に喜んでもらいたい!」と思い、新たな取り組みも始めている。これからも家族と共に何事にも前向きにチャレンジしていきたい。すべては『お客様の笑顔のために!』

 香川県菓子工業組合・山田泰史

店舗データ

ほくろ屋菓舗 
住所:〒761-2305 香川県綾歌郡綾川町滝宮482-1
TEL:(087)876-0096
合同会社ほくろ屋
代表社員 山田泰史