秋田県レポート

2017.01.19

菓子はひとを呼ぶ

地元の菓子のパワーは健在

1日収穫祭 地方都市ではどこも全国的に人口減少がすすみ、中央街区の空洞化がおこり街の商店街もシャッターストリートが多くなり、活気がなくなってきています。秋田は少子高齢化の全国トップランナーであり、私たち菓子組合員も減少傾向がつづいています。そんな中で商工会議所や商店街の有志が、知恵をだしてさまざまなイベントを開催して、街を活性化していこうと一生懸命に活動をするようになっています。

 秋田駅前でおこなわれた「かやき祭り」は旅館ホテル、料亭などのさまざまな飲食店がそれぞれ自慢のかやき料理(B級グルメ的な鍋料理など)をだしており、数年前から秋に開催していますが、かなり集客力のあるイベントになっています。菓子組合秋田支部有志も今年はじめて「かやき祭り」に出店し、栗むし羊羹、栗羽二重、巨峰大福、いもようかん、リンゴタルト等、秋の生菓子を中心にラインアップしました。鍋料理や焼きそば、お酒を飲んだお客様が、デザートや帰りの手土産として、甘いものを欲していたようで、我々のブースもにぎわいをみせました。

モンブランの実演販売 また秋田市民市場さんからの声掛けで11月にはこれも菓子組合の有志で市民市場の入り口ホールにおいて1日収穫祭を行いました。三松堂、ぜんげつ堂、よしなり製菓、菓子舗榮太楼が出店しました。焼きたてどらやきの実演販売、おやき・栗大福やモンブランの実演販売をおこない来場されたお客様からは好評で、各店午前中に在庫がなくなり追加するほど盛況でした。市民市場さんが事前に宣伝してくれたこととお買い上げ1500円以上で市場で使える500円の金券がついたことがインパクトあったようです。市民市場の担当者からは、活気のあるミニ菓子祭りになりお客様の評判がよかったようで喜んでもらいました。組合の出店メンバーも売上も上々だったので満足感あふれるイベントになりました。

 菓子業界にとってもコンビニなどライバルの増加で厳しい時代になっていますが、対面販売の地元の菓子のもつパワーはまだまだ健在であると実感しています。個々のお店が営業努力をするのはもちろんのことですが、みんなで叡智を結集して、お客様にアピールしていけば必ずや菓子業界はもっと活性化することができるでしょう。来年9月末には菓子組合秋田支部が秋田市の6次産業化の考えに賛同しJAグループとタイアップして、「スィーツフェスタ」を秋田市において開催する予定でおります。生産者と我々菓子店メンバーが連携して行政の力も借りながら秋田を元気にしていきたいと思います。秋田には米以外にも夏場の出荷量日本一になった枝豆やねぎ、かぼちゃ、食用ダリアなど菓子に使えそうな食材がたくさんあります。「菓子祭り」を契機にあらたな秋田の素材を活かした新銘菓が誕生しそうな予感がしています。県外からのインベーダーに負けないよう地元の菓子店が切磋琢磨して、菓子の消費を増やし外貨獲得につなげていきたいものです。

 秋田県菓子工業組合秋田支部長・小国輝也(菓子舗榮太楼 代表取締役社長)