岐阜県レポート

2016.12.21

岐阜と言えば「鮎菓子!」

誰もが連想する菓子を目指して

鮎菓子たべよー博 「岐阜を代表するお菓子」は何でしょうか?県内には飛騨地方の駄菓子、東濃地方の栗きんとん、西濃地方の水まんじゅう―と故郷の自然や暮らしに根付いたお菓子がたくさんあります。しかし「岐阜の菓子といえばコレ」と誰もが連想できるお菓子が見当たりません。県外の方々に尋ねても必ず返ってくるお菓子がありません。

 もちろん、代表銘菓の一つに、清流・長良川で泳ぐ鮎をイメージした鮎菓子があります。鮎菓子は餅粉と水飴で作る求肥を、鮎の形をしたカステラ生地に包んで目を焼き付けたものが多く、鮎形をした干菓子もあります。一般的には鮎菓子は夏の季節菓子ですが、岐阜市近郊では年中食べられるのが特徴。広島といえばもみじ饅頭、京都といえば八つ橋―というように〝鮎菓子といえば岐阜〟と広くPRしていこうと、地元の岐阜商工会議所が加盟の菓子事業者らと実行委員会を組み、今年3月に市内の和菓子店約30店舗を一堂に集めたPRイベント「鮎菓子たべよー博」のプレ開催を行いました。

パッケージデザインのコンテスト 会場には各菓子店が鮎菓子と自慢の逸品を並べたブースが並び、1000円でお好きな鮎菓子10個が買える詰め合わせ、500円で食べ放題のカフェ(時間制限有)などが評判を呼んで、約7500人の来場者を迎える事ができました。折しも長良川や市民と川のかかわりが世界農業遺産「清流長良川の鮎」に選ばれたこともあっての注目度だったのでしょう。会場から数十㍍離れた歩道にまで長い行列が続きました。

 そして、11月20日にはいよいよ本番。会場をJR岐阜駅すぐの施設に移し、鮎菓子の販売以外にも、和菓子店と洋菓子店、高校の食物栄養や調理を専攻する高校生とによるコラボ商品の販売を実施。コラボ商品は、事前に新聞記事で取り上げられたこともあって、開場からわずか7分で売り切れることも。この日は古田肇岐阜県知事らも訪れ、菓子店の活気ある姿や大勢の人波に大変満足されたようでした。

 また、同イベントのメーン事業として、創作鮎菓子と鮎菓子を入れるパッケージデザインのコンテストが行われ、県内外の高校生や学生、一般からプロに至るまで計226人が応募。私ども岐阜県菓子工業組合や観光、百貨店関係者らによる審査を行い、創作鮎菓子の部では、求肥を五平餅にしてクルミ入りの味噌餡を入れるなど、ご当地の食文化を生かした作品が金賞に選ばれました。

 この日の来場者数は約9500人。前回を大きく上回る人出となり、地元菓子業界としても大変喜ばしい結果になりました。また興奮冷めやらぬ状態ですが、関係者によると、既に来年の開催を目指して会場確保に動いているという事です。〝鮎菓子といえば岐阜〟への道のりは始まったばかりですが、地元菓子業界としても、一度に大勢のお客様と触れ合える場として、また自らの製品を鍛え上げる場として関わりを持っていきたいと思います。

 岐阜県菓子工業組合専務理事・沢田誠